您好,欢迎来到华佗小知识。
搜索
您的当前位置:首页新编日语二

新编日语二

来源:华佗小知识
《新编日语》第二册 写在前面:

本包子包含《新编日语》第二册除每课的语法点和练习之外的全部内容,

2006年03月

目 录:

第一課 冬休みが終わって...................................................................................................2 第二課 買い物..................................................................................................................... 第三課 病気...................................................................................................................... 第四課 食事...................................................................................................................... 第五課 テープレコーダ.................................................................................................... 第六課 バスに乗る........................................................................................................... 第七課 誕生日................................................................................................................... 第八課 外国語の勉強........................................................................................................ 第九課 体験を話す........................................................................................................... 第十課 春休み................................................................................................................... 第十一課 本を借りる........................................................................................................ 第十二課 日本語の授業.................................................................................................... 第十三課 敬語................................................................................................................... 第十四課 日本の先生を迎える.......................................................................................... 第十五課 会社での実習.................................................................................................... 第十六課 東京見物........................................................................................................... 第十七課 工場見学........................................................................................................... 第十八課 家庭訪問........................................................................................................... 第十九課 歌舞伎と相撲.................................................................................................... 第二十課 日本訪問の印象.................................................................................................

1 / 46

第一課 冬休みが終わって

前文

冬休みが終わり。李さんと王さんは久しぶりに会いました。

今日は暇なので、李さんは王さんを誘って留学生の山崎さんを訪ねました。山崎さんはとても親切な人で、友達が来るときには、いつも部屋をきれいに掃除しておいたり、お菓子を買ってきて置いたりします。彼の部屋は広く、棚の上には家族の写真が飾ってあり、サイドボードの中には、誕生日に友達からもらったグラスが置いてあります。壁には、地理の勉強のための中国地図が貼ってあります。

久しぶり会ったので、三人は楽しく食事をしました。李さんは手が滑って、コップを一つ割ってしまいましたが、幸い、怪我はしませんでした。 会話

王:李さん、お久しぶりですね。お元気ですか。

李:ええ、おかげさまで、元気です。王さんは。 王:わたしも元気です。冬休みはどうでしたか。

李:ええ、とても楽しかったですよ。あした、新学期が始まりますから、また忙しくなりますね。 王:そうですね。李さんは新学期準備をしましたか。

李:ええ、教科書の内容を尐し予習しておきました。

王:それはいいですね。学部では明日会議があるようです。

李:そうですか。どんな準備がしてありますか。

王:学部の入口には告知板が立ててあります。会議室には、椅子がたくさん並べてあります。そして、壇

の上には大きな机が置いてありますよ。 李:そうですか。ところで、王さん、今日はお暇ですか。 王:はい、今日は何もすることはありませんけど。

李:それでは山崎さんのところへ遊びに行って見ませんか。

王:いいですね。遊びに行って見てましょう。山崎さんは留学生寮の何号館に住んでいるか知っています

か。 李:ええ、はっきり覚えていませんけれど、行けばすぐわかると思います。 王:部屋は何号室だか覚えていますか。

李:部屋のも忘れてしまいました。

王:やはり電話を掛けて聞いておいた方かいいですね。 李:そうですね。電話を掛けて聞いておきましょう。 (留学生寮で)

王:李さん、この部屋が山崎さんの部屋のようです。 李:ドアに何と書いてありますか。 王:ドアに山崎文雄を書いてあります。

李:ごめんください。尐しも聞こえないようですね。 王:ノックをして見ましょう。

(トン・トン・トン) 山崎:どなたですか。

李:李と王です。

山崎:やー、李さん、王さん、いらっしゃい。どうぞ、お入りください。

李:お邪魔します。靴をはいたまま入れってもいいですか。 山崎:はい、かまいません。

王:明るくていい部屋ですね。

李:しかも、きれいに掃除してありますね。

山崎:今日は特に丁寧に掃除したんです。普段はそれほど丁寧にしません。

李:それはどうも恐れ入れます。友達が来る時はいつもこう片づけるのですか。

山崎:ええ、いつも掃除をしておきます。テーブルの上に花を飾っておきます。まだ、 お湯を沸かしておいたり、お菓子を買ってきておいたりします。

李:そうですか。棚の上に飾ってある写真は何ですか。

2 / 46

山崎:あれは私の家族の写真です。

王:サイドボードの中に置いてあるグラスは中国の物ですか。 山崎:はい、誕生日に友達からもらったものです。 李:壁に貼ってあるのは中国の地図ですね。

山崎:ええ、中国の地理を勉強するために貼ったんです。 王:本棚に並べてある本は何ですか。 山崎:どれですか。 王:あれです。

山崎:ああ、あれですか。あれは日本語版の中国古典小説です。 李:そうですか。このごろ、中国の小説を読んでいるんですか。 山崎:はい、「三国志」を毎日尐しずつ読んでいます。 李:もう読んでしまいましたか。

山崎:いや、この小説は長いですよ。それにちょっと名前が難しいですね。読んでいると、だれがだれか

分からなくなります。

王:私はいい方法知っていますよ。小説に出て来る人の名前を書いておいて、だれがだれだか、チェックしながら読むんです。そうすれば、きっとよく分かるようりなります。

山崎:それはいい考えですね。私もやって見ましょう。では、そろそろ時間ですから食 事の用意をしましょう。

李:はい、どうしますか。

山崎:椅子を並べておいてください。それからお皿やコップ、お箸を並べておいてください。 李:あっ、すみません。

山崎:どうしました。

李:コップを割ってしまいました。 王:どうしたんですか。

李:手が滑ってしまったんです。 山崎:手は怪我しませんでしたか。

李:大丈夫です。ご心配なく。

山崎:じゃあ、一緒に楽しく食事をしましょう。

李:テレビをつけたままでよろしいですか。

山崎:はい、これあとすぐニュース番組ですから、しばらくそのままにしておいてください。 単語

久しぶり 暇 山崎 菓子 棚 サイドボード グラス 置く 壁 地理 貼る 滑る 割る 怪我 新学期 学習 予習 学部 会議 入口 告知板 会議室 並べる 壇 何号館 何号室 山崎文雄 聞こえる ノック やあ 靴 構う 明るい しかも どうも 恐れ入る 片づける 湯 沸かす 版 古典 小説 三国志 いや 方法 チェック 考え 用意 皿 ご心配なく ファンクション用語 お祝い

A お誕生日おめでとうございます。 B どうも ありがとうございます。 参考:

明けまして、おめでとうございます。 ご結婚お祝い申し上げます。 ご入学お喜び申し上げます。 皆さんのご健康をお祈りします。 読解文

本間さんを訪ねる

久しぶり留学生の本間さんを訪ねました。訪ねる前に彼に電話をしておきました。留学生寮は大学の近くにあります。彼の部屋のベランダには植木鉢がたくさん置いてあるのですぐわかりした。

本間さんの部屋は二つあります。一つの部屋には、テーブル、椅子、戸棚などが置いてあります。戸棚には食器が入れてあります。窓にはカーテンがかけてあります。いま、窓は閉めてあります。天気のいい

3 / 46

日にはこの窓から市内のテレビ塔が見えます。

もう一つの部屋には、ベッドや本棚が置いてあります。本棚には本がたくさん並べてあります。おもに中国の政治、経済、歴史の本ですが、小説も尐しはいっています。机の上にはペンや原稿用紙がいっぱい置いてあります。

本間さんはレポートを書いているようです。私は「大丈夫かい。先に勉強をした方がいいだろう。今日はすぐ帰るよ。」と言いましたが、彼は「大丈夫だ。もうほとんどできている。」と言って私を引き止め、勉強のことや留学生活のことなどを夢中になってしゃべりました。 単語

本間 ベランダ 植木鉢 戸棚 食器 窓 カーテン かける 閉める 見える 主 政治 原稿 レポート かい 先引き止める 夢中 しゃべる

第二課 買い物

前文

留学生の中島さんは李さんを誘って、町のデパートへ買い物に来ました。中島さんは靴とコートを買おうと思い、李さんはカセットデッキと万年筆を買おうと思いました。

中島さんは靴売場で、いろいろな靴をはいて見てから形の気に入ったものを買いました。サイズは26.5センチで、値段は32元5角でした。それから自分の体のサイズにぴったりで、軽くて着やすいコートを買いました。

李さんはカセットデッキを買いました。ちょうど春のバーゲンなので、二割引の安い値段でした。それから、友達にプレゼントをあげようと思って、値段がやや高く、新発売でボールペンとセットになっている青色の万年筆を買いました。 会話

中島:李さん、いま、お暇ですか。

李:ええ、夜の自習時間まで暇ですが。

中島:それでは、これから一緒に買い物に行きませんか。 李:ええ、どこへ行きますか。

中島:町へ行きたいのですが、どうでしょう。

李:ちょっと遠すぎますね。夜の自習時間に遅れては困りますよ。 中島:学校から町まで5キロしかありませんから、間に合うでしょう。 李:じゃ、早く行きましょう。

(店に入る)

中島:すみません、靴売場はどこですか。

店員:靴売場ですか。ここまっすぐ行くと、エスカレーターがあります。エスカレーターのところを右に曲がってまっすぐ行くと、左側にあります。

中島:左側ですね。どうもありがとうございました。 (靴売場)

店員:いらっしゃいませ。

中島:靴がほしいんですが。ちょっと見せでください。 店員:どれぐらいのサイズがよろしいでしょうか。 中島:私がはくのですが。

店員:そうですが。これなんか、いかがでしょうか。 中島:うーん、こういうデザインはちょっと。 店員:では、これは?サイズは25.5センチですが。

中島:はいて見てもいいですまか。 店員:どうぞ、いかがですか。

中島:ちょっときついですね。つま先がちょっと痛いんです。デザインは気に入りましたが、この型で、もう尐し大きいのはありませんか。

店員:じゃあ、この上のサイズを持ちしましょう。 中島:ええ、お願いします。

店員:26.5センチです。いかがですか。

4 / 46

中島:これはちょっといいです。じゃあ、これをください。いくらですか。 店員:32元5角です。

中島:(50元札を出す)細かいのがありません。これでおつりをください。

店員:はい、50元お預かりします。17元5角のおつりです。毎度ありがとうございます。 (カセットデッキ売り場) 店員:いらっしゃいませ。

李:あのう、カセットデッキがほしいんですが。

店員:カセットデッキですね。ご予算はどのくらいですか。 李:100元くらいのがいいんですが。 店員:これはいかがですか。

李:ちょっと小さすぎますね。もう尐し大きいのはありませんか。 店員:じゃ、これはいかがですか。

李:はい、これにします。いくらですか。

店員:200元のものですが、この売り場は春のバーゲンで二割引ですから、160元になります。 李:そうですか。それは買い得ですね。でも、もう尐し値段を安くしてくださいませんか。 店員:それでは、もう20元安くします。これで140元になります。 李:(150元を出す)はい。

店員:はい。150お預かりします。10元のお返しです。どうもありがとうございました。 (コート売り場)

店員:いらっしゃいませ。

中島:コートを買いたいんですが。

店員:これ何か、いかがですか。お客様に似合いそうですよ。 中島:色と形がいいんですが、ちょっと大きすぎますね。 店員:こちらはいかがでしょうか。 中島:これはLサイズですか。

店員:いいえ、Mサイズです。Lサイズは売切れました。

中島:このコートはちょうどよさそうですね。試着してもいいですか。 店員:はい、こちらでどうぞ。お客様、いかがですか。

中島:ああ、ぴったりだ。軽くて着安いですね。じゃ、これにします。いくらですか。 店員:95元いただきます。

中島:(100元札を出す)はい。

店員:100元お預かりします。5元のお返しです。どうもありがとうございました。 (万年筆売り場)

店員:いらっしゃいませ。

李:万年筆がほしいですが、ちょっと見せでください。 店員:はい、いくらくらいのがよろしいでしょうか。 李:20元くらいのを見せでください。

店員:どうぞ、お選びください。

李:ちょっと書きにくいですね。ほかの色はありませんか。

店員:はい、ほかに、黄色いのと青いのがありますが、どちらにしますか。 李:青いの見せでください。 店員:はい、どうぞ。

李:これは書きやすいですね。値段は同じですか。

店員:いいえ、これは一本30元です。 李:ちょっと高すぎますね。

店員:でも、これは新発売で、ボールペンとセットになっているんですよ。 李:そうですか。じゃ、これをお願いします。 店員:はい、ありがとうございます。

李:贈り物ですから包みをきれいにしてください。 店員:はい、かしこまりました。

5 / 46

単語

中島 コート 形 気に入る サイズ センチ ぴったり 軽い バーゲン 割引 新発売 青色 自習 遅れる キロ 店員 まっすぐ エスカレーター 曲がる 左側 うーん こういう デザイン きつい つま先 痛い 札 細かい おつり 預かる 予算 買い得 もう 返し 似合う 色 売切れる 試着 本 包み かしこまりました ファンクション用語 願望

A 夏休みが早く来ないかな。

B そうですね。夏休みが早く来ればいいなあ。 A 私は夏休みに北京へ行って見たいです。あなたは。 B 私は黄山へ行きたいです。

A お一人ですか。

B いいえ、弟も行きたがっています。

A そうですが。では、夏休みをたのしくすごされるように。 読解文

日本の商店

日本には、いろいろな小売店、デパート、スーパーマーケット、二十四時間営業のコンビニエンスストア等があります。それぞれの商店は品物の値段のつけ方が違います。また、同じ商店でもときどき値段が変わることもあります。しかし、表示してある価格から値引きすることはふつうできません。商店で買い物をすると、レシートや領収書をくれます。レシートは取って置かなければなりません。金額が間違っている時や、返品や交換の時の証拠になります。 「特売日」「大安売り」「バーゲン」「お買い得」「割引」等と書いてあるのは、安売りの印ですが、本当に安いかどうかはよく確かめなければなりません。安売りと書いてあっても、古くなって傷んだ商品だったり、品質の悪い商品だったりすることがあるので注意しなければなりません。

単語

商品 小売店 営業 コンビニエンスストア 表示 つける 価格 値引き レシート 領収書 取る 金額 間違う 返品 証拠 特売 大安売り 傷む 品質

第三課 病気

前文

近頃はよく雤が降ります。天気予報によると、あしたも雤だそうです。李さんは、頭が痛いし、手足もだるいし、尐し目まいもします。それで、学校休むことにしました。欠席届は事務室に出すことになっているので、王さんに頼みました。李さんは自分がきっと風邪を引いたのだろうと思って、医務室へ行って診察を受けました。診断によると、流感だそうです。それで、薬をもらって急いで帰って休みました。 ある日、李さんは急に胃が激しく痛み出して、ひどい吐き気がしました。李さんは、前の晩、豚肉をたくさん食べたと、お医者さんに言いました。お医者さんは、胃の悪い人は油ものをたくさん食べてはいけないと言いました。診断によると、幸い軽い胃潰瘍だそうです。今後、油ものや刺激の強い食べものはできるだけ控えなさいと、お医者さんは李さんに注意しました。 会話

(寮で)

李:雤はもうやみましたか。

王:いいえ、まだ降っています。 李:近頃はよく降りますね。

王:そうですね。天気予報によると、明日も雤だそうですね。

李:ほんとうにいやですね。私は薄着をしているせいでしょうか、尐し寒気がしますね。 王:そうですか。そういえば、李さんは元気がありませんね。顔色も悪いようですよ。

李:風邪を引いたらしいです。熱があるかもう知りません。私の額に手を当ててみてください。 王:おや、熱があるようですね。どこが痛みませんか。

李:頭が痛くてたまりません。手足もだるいし、尐し眩暈をします。 王:きっと風邪を引いたんでしょう。 李:どうもそうらしいですね。

6 / 46

王:それはいけませんね。授業に出ないで、ゆっくり休んだほうがいいですよ。 李:ええ、今日は学校休むことにします。これから、医務室へ行って診察を受けます。 王:そのほうがいいですね。

李:すみませんが、この欠席届を学部の事務室に出して下さい。 王:承知しました。どうぞお大事に。 (医務室で)

医者:どうしましたか。

李:先生、どうも風邪を引いたらしいんです。

医者:どんな具合ですか。

李:昨日は尐し熱っぽくて、のどが痛かったんですが、今日はくしゃみと鼻水が止まらなくて、それから体もだるいし、食欲もうないし……

医者:それはいけませんね。じゃ、ちょっとみてみましょう。はい、大きく口を開けてください。 李:あーん。

医者:流感のようですね。

李:先週、映画館へ映画を見に行ったせいでしょう。

医者:今、とてもはやっているんですよ。流感で休校になった学校もあるそうです。 李:そうですか。 医者:熱はありますか。

李:さっき寮で計りましたが、38度5分あるんです。 医者:咳が出ますか。

李:ええ、尐し出ます。

医者:では、薬をあげますから、帰りに薬局でもらってください。 李:はい、わかりました。お風呂に入りでもいいですか。

医者:いいえ、今日は入らないで、早く寝てください。 李:お酒を飲んでもいいですか。

医者:飲まないほうがいいですね。もちろん、タバコは決して吸ってはいけませんよ。 李:はい、わかりました。タバコは決して吸いません。明日は来なくでもいいですか。 医者:いいえ、明日もう一度来てください。 李:どうも、ありがとうございました。 (薬局で) 医者:李さん。 李:はい。

医者:これ、お薬です。毎日三回、必ず飲んでください。

李:赤い、小さいのを一つとピンクの、大きいのを二つですね。

医者:はい、赤い、小さいのは食事をする前に飲んでください。ピンクの、大きいのは食事をした後で飲んでください。

李:はい、わかりました。どうもありがとうございました。 医者:お大事に。 …… (医務室で)

王:ごめんください。 医者:はい、何か。

王:すみません。クラスメートの李さんが大変です。 医者:どうしたんですか。

王:李さんは急に胃が痛くなったんです。 医者:わかりました。すぐ行きますから。 王:お願いします。 (寮で)

医者:どうしましたか。

李:胃のあたりが痛くてたまりません。吐き気もひどいんです。 医者:いつからですか。

7 / 46

李:夜中からです。

医者:昨日の夜は何を食べましたか。 李:豚肉をたくさん食べました。

医者:そうですか。胃の悪い人はあぶらっこいものをたくさん食べてもいけませんね。もどしませんでし

たか。 李:いいえ、今度のような痛みは初めてですが、以前からお腹がすくと、胃がキリキリしたり、吐き気もありました。

医者:そうですか。これまでに何が病気をしたことがありますか。 李:いいえ、今度のように胃が急に痛くなったのは初めてです。 医者:わかりました。では、見てみましょう。

李:はい、お願いします。

医者:軽い胃潰瘍かもしれませんね。薬をあげますから、毎日飲んでください。

李:はい。

医者:油ものや刺激の強い食べものはできるだけ控えなさい。三日後に、もう一度来てください。 李:はい、わかりました。どうもありがとうございました。 医者:どうぞ、お大事に。 単語

頭 手足 だるい 眩暈 届 事務室 風邪を引く 診察 診断 流感 薬 急ぐ 急 胃 激しい 痛み出す 吐き気 豚肉 油もの 胃潰瘍 今後 刺激 強い 控える やむ いや 薄着 せい 寒気 顔色 熱 額 あてる おや たまる どうも ゆっくり 承知 大事 熱っぽい 喉 くしゃみ 鼻水 食欲 はやる 休校 さっき 計る 度 分 咳 薬局 タバコ 決して 吸う 夜中 脂っこい もどす 痛み キリキリ ファンクション用語 すききらい

A 私は牛肉が好きです。

B 私は牛肉が嫌いです。私は羊の肉が好きです。 A 私は羊の肉は好きでも嫌いでもありません。 B 魚はどうですか。 A 魚が好物です。 読解文

病気いろいろ

お腹が痛い、頭が痛い、体がだるい、熱がある、咳が出るなどということは、みんな病気の印です。 病気は、夏と冬とで、その種類が違います。暑くなると、お腹をこわす人が増えます。これは、体の働きが弱り、食べ物も腐りやすいからです。昔から「病は口から」ということばがありますが、ほんとうにそのとおりです。暑いころの病気でいちばん恐ろしいのは、コレラ、チフス、赤痢のような伝染病です。これら黴菌は食べ物や手について、口からはいることが多いのです。

寒いときに多い病気は風邪です。風邪は軽く済むこともありますから、あまり気にかけない人もありますが、これは間違っています。「風邪は万病のもと」ということばのように、これが原因で非常に重い病気になることがありますから、決して油断はできません。 単語

種類 壊す 働き 弱る 腐る 病 恐ろしい コレラ チフス 赤痢 伝染病 黴菌 付く 済む 気にかける 万病 もと 原因 重い 油断

第四課 食事

前文

橋本さんは留学生寮で、李さんをもてなしました。中国の人に珍しいだろうと思って、橋本さんは日本料理をたくさん作りました。李さんは、日本の方はみんな餃子が好きだろうと思って、本場の中国餃子を作りました。二人は、中華料理、日本料理のことなどについて、いろいろ歓談をしました。

しばらく経って、李さんも松鶴楼で橋本さんに中国料理をごちそうしました。松鶴楼は、料理がおいしく、外国人もよく来る所だそうです。橋本さんは中華料理まだ五回目なので、李さんはたくさん注文しました。

8 / 46

会話 (一)

橋本:李さん、あした、お暇でしょうか。

李:ええ、何か……

橋本:ご都合がよろしいければ、留学生寮で、食事でも一緒にしようかと思って。 李:それはどうもありがとうございます。こちらからも何が持って行きましょうか

橋本:いいえ、何も持って来る必要はありません。ご心配なく。

李:日本の方はみんな餃子をお好きなようですから、明日、私が中国の餃子を作りましょう。 橋本:それはいいですね。じゃ、明日、お待ちしています。 李:では、明日、お邪魔します。

(留学生寮で)

橋本:李さん、何もありませんが、どうぞ。

李:では、遠慮なくいただきます。

橋本:まず、乾杯しましょう。では、李さんのご健康をお祈りして乾杯しましょう。 李:橋本さんのお幸せを祝福して乾杯しましょう。 橋本:乾杯! 李:乾杯!

橋本:中国の方に珍しいだろうと思って、日本料理を作りました。お口にあうかどうかわかりませんが、

どうぞ、おすしをめしあがってください。

李:このおすしはなかなかいい味がしますね。おすしは作り方も簡単だし、おいしいし、種類も多いそう

ですね。 橋本:そうですね。ところで、お国ではお寿司なんかは食べないと聞いていますが…… 李:はい、中国では、普通、お米をご飯にして食べるのです。そのほかに、餃子や肉

饅頭なども主食として食べますが、おすしはありません。

橋本:そういえば、餃子はまだいただいていませんね。

李:どうぞ、めしあがってください。日本の餃子と違かもしれませんが。

橋本:ああ、おいしいですね。日本のレストランで食べる餃子と全然違いますね。

李:ええ、レストランの餃子は日本人の好みに合わせて作ってあるでしょう。日本で言うギョーザは焼きギョーザで、こちらで言うギョーザは水ギョーザです。

橋本:そうでしょうね。でも、今日、本場の中国の餃子食べたら、もうレストランの餃子は食べたくありませんね。ところで、清酒はいかがですか。

李:尐しいただきます。

橋本:お国のお酒はアルコール分が高いと聞いていますが。

李:そうですね。有名な茅台酒は55度もあります。

橋本:そうですか。それでは、中国の方はみんなお酒に強いのですね。

李:いいえ、そうとは限りませんよ。例えば、私はお酒に弱いんです。

橋本:そうですか。さあ、どうぞ、冷めないうちに、もっとたくさんめしあがってください。 李:いいえ、もうお腹がいっぱいです。今日はすっかりごちそうになりました。 橋本:いいえ、お粗末さまでした。 (二)

李:橋本さん、今晩お暇ですか。

橋本:今晩は約束があって、ちょっと都合が悪いんですが。 李:そうですか。明日の晩はいかがですか。

橋本:はい、空いていますが。

李:じゃあ、一緒に食事をしましょう。今度私がごちそうしますから。 橋本:どうもありがとうございます。どこでですか。

李:松鶴楼です。人民劇場のすぐそばなんですが、わかりますか。 橋本:だいたいわかると思います。何時ごろ行ったらいいですか。 李:そうですね。六時ごろはいかがですか。 橋本:はい、じゃ、明日の六時に。

9 / 46

(松鶴楼で)

店員:いらっしゃいませ。何名さまですか。 李:二人です。

店員:どうぞ、こちらへ。

李:ここの料理はうまいんですよ。外国人もよく来るんです。 橋本:そうですか。

李:橋本さんは、中華料理は何回目ですか。

橋本:五回目です。料理の名前はまだよくわかりません。

李:じゃ、今晩ゆっくり食べて見ましょう。(店員に)メニューください。 店員:はい、どうぞ。何になさいますか。

李:蟹の姿蒸し、田うなぎの揚げ物、酢豚…をお願いします。 店員:はい、かしこまりました。お飲み物は何になさいますか。 李:橋本さんは何にしますか。

橋本:私はビールにします。李さんは。

李:私もビール。じゃ、ビール二本ください。 店員:はい、尐々待ちください。 ……

店員:お待ったせしました。

李:さあ、蟹が来ましたよ。どうぞ、めしあがってください。

橋本:遠慮なくいただきます。うん。なるほうと……。うまい。 …… 李:ビールもう一杯いかがですか。 橋本:いいえ、もう結構です。

李:お料理もう尐し取りましょうか。

橋本:いいえ、もうたくさんいただきました。ほんとうにおいしかった。ごちそうさまでした。 李:いいえ、どういたしまして。それではそろそろ出ましょうか。 橋本:そうですね。 李:(店員に)勘定してください。 店員:はい、65元になります。 李:(金を出す)はい。

店員:伝票をどうぞ。どうもありがとうございました。 単語

橋本 もてなす 餃子 本場 歓談 松鶴楼 …目 注文 乾杯 幸せ 祝福 すし 召し上がる 簡単 米 主食 好み 合わせる 清酒 アルコール …分 限る 冷める 空く お粗末さまでした 様 メニュー なさる 蟹 姿蒸し 田うなぎ 揚げ物 尐尐 お待たせしました うん うまい ごちそう 勘定 伝票 ファンクション用語 尋ねる

A お名前はなんとおっしゃいますか。 B 李と申します。

A どちらに住んでいらっしゃいますか。 B 人民公園の近くに住んでいます。

A 人民公園へはどう行ったらいいでしょうか。 B 十八番のバスに乗ったらいいです、

読解文 食生活

食生活は風土や生活水準、生活様式などと、深い関係があります。

日本では、六十年代に入ると、個人の所得が著しく伸びて、どの家庭もテレビや洗濯機などを使い、家事の負担は軽くなりました。こうした所得の伸びや生活様式の変化は、食生活にも大きく影響し、日本人の食べ物の量や質、そして食事についての考え方を変えました。例えば、以前は米、魚が中心の食事でしたが、現在では、パン、肉、乳製品などが多くなりました。特に若い人たちは後者を好む傾向が強い

10 / 46

ようです。一般の人びとも、お茶よりコーヒー、紅茶、コーラ、ジュースなどを好み、日本酒のほかにビールやウィスキー、ワインなどを多く飲んでいます。 単語

食生活 風土 水準 様式 個人 所得 著しい 伸びる 洗濯機 家事 負担 こうした 伸び 変化 量 質 変える 現在 乳製品 若い 後者 好む 傾向 一般 人びと 紅茶 コーラ 日本酒 ウィスキー ワイン

第五課 テープレコーダ

前文

テープを聞くためには、まず、カセット取り出しボタンを押します。それから、テープを入れて蓋を閉めます。その後は再生ボタンを押します。再生ボタンを押すと。テープが回ります。音量は音量つまみを回して調節します。再生ボタンを押してもテープが働かない時は電池の方向を確かめてください。電池入れは裏側にあります。マイナスの方を向こう側に、プラスの方をこちら側にしなければなりません。電池の方向を間違えると、液の漏れることがありますから気をつけてください。

それから、温度が高いと、故障しやすいので、絶対に温度の高い所に置かないでください。また、テープはツメを折って置かないと、うっかりして消してしまうことがありますから、大切なテープはツメを折って置いてください。 会話

李:すみません。このテープレコーダは使いにくいようですが、使い方を教えてくださいませんか。 係:はい、では、操作をしながら、説明しましょう。まず、ボタンの名称を覚えてください。巻き戻し

ボタン、停止ボタン、再生ボタン、早送りボタン、カセット取り出しボタン、音量つまみ…。

李:ボタンが多すぎて、すぐり覚えにくいですね。 係:ええ、尐しずつ覚えましょう。

李:テープを聞くためにはどうしたらいいでしょうか。

係:まず、カセット取り出しボタンを押して、蓋を開けます。それから、テープを入れて蓋を閉めます。 李:その後、どのボタンを押したらいいのですか。

係:その後は再生ボタンを押します。再生ボタンを押すと、テープが回ります。 李:音量はどのように調節しますか。 係:音量つまみを回して調節します。

王:テープを止めるときはどうしたらいいですか。 係:停止ボタンを押します。

王:テープを早送りするときはどうすればいいですか 係:早送りボタンを押します。

王:テープを巻き戻すときはどうしたらいいですか。

係:巻き戻すボタンを押します。もう一度言いますから、よく聞いてください。

王:はい。

係:カセット取り出しボタンを押すと、蓋が開きます。テープは正しく入れてください。 王:はい。

係:蓋を閉めてから、再生ボタンを押してください。

王:はい。再生ボタンを押してもテープが働かないときはどうしたらいいですか。

係:電池の方向を確かめください。

王:テープが終わると、自動的に止まりますか。

係:はい、テープが終わると、自動的に再生ボタンが戻ってテープが止まります。ですから、停止ボタン

押さなくでもいいのです。

王:早送りと巻き戻しのときも同じですか。

係:いいえ、早送りと巻き戻しのときはテープが終わってもボタンは自動的には戻りませんから、必ず停

止ボタンを押してください。ほかに、何か質問がありますか。 周:あのう、電池の交換はどうするんですか。 係:電池入れは裏側にあるんです。

周:ああ、ここですね。

係:はい。この下のところが開くんです。ちょっと開けて見てください。

11 / 46

周:あれ、あのう、開けないですけど。

係:上に引っぱらないでください。下に軽く押すと開くんです。

周:ああ、開きました。ちょっと電池を出して見てもいいですか。 係:はい、どうぞ。

周:あのう、今度はもとどおりに入らないんですが。

係:ああ、方向が反対ですよ。マイナスの方を向こう側に、プラスの方をこちら側にして、入れてください。

周:こうですか。

係:はい、蓋は横から入れると閉まります。 周:ああ、閉まりました。

係:電池の方向を間違えると、液が漏れることがありますから気をつけてください。 周:ほかにどんなことに注意すればいいですか。

係:温度が高いと、故障しやすいので、決して温度の高い所に置かないでください。 陳:同じテープは何度使っても大丈夫ですか。

係:いいえ、同じテープを何度も使うと伸びたり、切れたりすることがあります。 陳:はい、よくわかりました。どうもありがとうございました。

…… 馬:すみません。昨日は失敗してしまいました。 係:どうしたんですか。

馬:テープをうっかり消してしまったらしいんです。 係:ああ、そうですか。大切なテープだったんですか。

馬:ええ、発音の練習用のものです。

係:大切なテープを消してしまっては困りますね。テープのツメは折っておかなかったんですか。 馬:えっ?何ですか。

係:ほら、これ。これですよ。これはまだ折ってありませんね。これをこうして折っておくと、テープレ

コーダーにかけたとき、テープを消してしまう心配はありませんよ。 馬:ああ、そうですか。

係:ほら、このテープはツメが折ってあるでしょう。これはもう録音ができないから安全ですよ。 馬:はあ、じゃあ、大切のテープは今の内にツメを折っておいた方がいいですね。 係:ええ、そうです。

……

王:すみません。ヒヤリングのテープを貸してくださいませんか。 係:はい、これなんか、いかがですか。

王:これしかありませんか。

係:いいえ、ほかに『やさしい日本語』、『ニュースで学ぶ日本語』、『みんなの日本語』などいろいろありますが、どれにしますか。 王:話しによると、『ニュースで学ぶ日本語』はヒヤリングの教材としてとても人気があるそうですね、難しいですか。

係:いいえ、尐しも難しくありません。最近、これを使う人が多いようですよ。 王:ニュースの日本語はちょっと難しいような気がしますが。 係:でも、かえって耳を練習になるでしょう。 王:そうかも知りませんね。じゃ、それにします。 単語

テープレコーダー カセット 取り出し ボタン 押す 再生 回る 音量 つまみ 回す 調節 動く 電池 方向 電池入れ 裏側 側 マイナス プラス 間違える 液 漏れる 温度 故障 絶対 ツメ 折る うっかり 操作 名称 巻き戻し 停止 早送り どのよう 巻き戻す 開く 自動的 下 引っ張る 反対 こっち 横 切れる 失敗 発音 …用 ほら はあ ヒヤリング 貸す やさしい 学ぶ 教材 ような気がする かえって ファンクション用語

勧める・説得

患者 先生、どんな薬を飲んだらいいでしょうか。

12 / 46

医者 この薬をお勧めします。 患者 すぐ仕事をしてもいいですか。

医者 しばらくお休みになったほうがいいでしょう。 患者 タバコを吸ってもいいですか。

医者 タバコはしばらくおやめになったほうがいいですね。 読解文

自動販売機

自動販売機は、硬貨、紙幣またはこれにかわるカードなどを入れると、自動的に物品やサービスを提供する機械で、スーパーマーケットのセルフサービス方式より一歩進んだ無人販売方式です。休日、夜間も営業できる利点があります。

自動販売機では、タバコ、ジュース類、酒、ビール、カップ麺、米、電池等を売っています。自動販売機には、代金の投入口、おつりの取り出し口、商品選択ボタン、取り消しボタン、商品取り出し口等が付いています。機械が故障してしまったりした時は、その機械を置いている店の人に連絡します。 単語

自動販売機 硬貨 紙幣 または 替わる カード 物品 サービス 提供 機械 セルフ 方式 一歩 無人 休日 夜間 利点 類 カップ麺 売る 代金 投入口 投入

第六課 バスに乗る

前文

留学生の田中さんは用事があって、ガーデンホテルへ行こうと思いました。彼は交通係に道を尋ねて、四十二番のバスに乗りました。バスの中では、車掌さんがマイクで説明したり、車内放送をながしたりしますが、上海の道がまだよくわからない田中さんは車掌さんにいろいろ聞きました。車掌さんは親切に彼に教えしました。

留学生寮は近いから、田中さんは自転車で学校に通っていますが。李さんは家が学校から遠いので、バスを利用しています。ですから、朝も夕方も込むバスに乗らなければなりません。それでも、李さんはいつもバスの中で、カセットテープを聞きながら、日本語を熱心に勉強しています。

会話

交通係:みなさん、あぶないですから、車道の中は歩かないでください。あぶないですから、車道を横切らないでください。道を横切る時は左と右をよく見て、横断歩道を通ってください。

田中:すみません。ちょっと伺いますか。

交通係:はい、何ですか。

田中:ガーデンホテルへ行きたいんですが、どのバスに乗ったらいいんでしょうか。 交通係:四十二番のバスに乗ってください。

田中:四十二番のバスの停留所はどこですか。

交通係:あそこの店の前です。ほら、いま、バスが止まったところです。しかし、このバスはガーデンホテル行きませんね。次のバスが行くと思いますよ。

田中:そうですか。どうもありがとうございました。

(五分して次のバスが来る。車掌がマイクでアナウンスする。)

車掌:このバスは徐家 行きです。あぶないですからおさないでください。あぶないですから、一人一人

順に乗りください。お乗りの方が大勢ますから入口に立たないでください。込んできましたから、できるだけおくにつめてください。ドアが閉まります。ご注意ください。車内が込んでいますか

ら、釣銭の要らないようにお金をご用意ください。

田中:すみません。切符をお願いします。 車掌:どちらまでですか。

田中:ガーデンホテルへ行きたいんですが。 車掌:ガーデンホテルまでは四角です。

田中:(金を出す)はい。

車掌:はい、乗車券をどうぞ。地下鉄の駅前でお降りください。 田中:はい。地下鉄の駅前はいつ目の停留所ですか。 車掌:六つ目の停留所です。

13 / 46

田中:どうも。 (車内放送)

お待たせしました。このバスは徐家 行きです。重慶路、瑞金路、地下鉄駅前… 終

点徐家 の順に停車いたします。つねに安全運転を心掛けておりますが、事故防止の

ため、やむをえず急停車することがありますので、ご注意ください。発車します。ゆれますから、お立ちの方は手すりにしっかりおつかまりください。次は瑞金路です。龍華方面においでのお客様は、四十一番のバスにお乗換えです。お降りのお客様はお忘れものをなさいませんようお支度ださい。ご乗車、お疲れ様でした。

(車内放送)

毎度ご利用くださいまして、まことにありがとうございます。瑞金路、瑞金路…

田中:ちょっと、すみません。いまの放送がよくわからなかったんですが。地下鉄駅前はまだですか。 車掌:あ、次ですよ。

田中:どうも。 (車内放送)

毎度ご利用くださいまして、まことにありがとうございます。地下鉄駅前、地下鉄駅

前…

田中:すみません、地下鉄駅前ですね。

車掌:はい、そうですね。

田中:ここからガーデンホテルまで遠いですか。

車掌:いいえ、それほど遠くありません。この道をまっすぐ行って、二つ目の角を左に曲がると、ガーデ

ンホテルの通りに出ます。 田中:あの角から、ガーデンホテルが見えますか。 車掌:はい、正面に見えます。

田中:どうも、ありがとうございました。 (大学で)

李:田中さんはいつも留学生寮から学校まで何で通っているんですか。

田中:近いから、たいてい自転車で通っていますが、雤の日はバスに乗ったりします。

李:それはいいですね。私は家から学校まで遠いですから、いつもバスを利用しています。

田中:バスは朝も夕方も込んでいますか。

李:ええ、でも、夕方は朝ほど込んでいません。朝はバスが遅れてくるし、込んでいるので、とても疲れます。

田中:ラッシュは大変でしょうね。

李:ええ、いくら待ってもバスはなかなか来ませんよ。

田中:それは大変ですね。

李:そして、バスの中はすし詰めて、全然身動きもできなくて、ほんとうにいやですよ。 田中:授業に遅れては困りますね。

李:そうですよ。ですから、このごろ、私は早めに家を出るようにしています。

田中:バスはすいていますか。

李:すいてはいませんが、いくらかましです。私はバスの中でカセットテープを聞きながら日本語を勉強

していますよ。

田中:それは感心ですね。

李:しかし、上海の交通問題はますます深刻になっていくでしょう、ほんとうに心配ですね。

田中:悲観しないでください。地下鉄さえどんどんつくれば交通事情もだんだんよくなってくるでしょう。 単語

ホテル 係 道 尋ねる マイク 車内 流す 通う それでも あぶない 車道 横切る 右 左 横断歩道 通る 伺う 停留所 アナウンス 徐家 …行き 一人一人 順に 立つ 奥 詰める 釣銭 要る 乗車券 地下鉄 駅前 降りる 待たせる 重慶路 瑞金路 終点 停車 常に 運転 心掛ける 防止 やむをえず 急停車 発車 揺れる 手すり 掴まる 龍華 方面 おいで 忘れ物 乗車 支度 乗車 お疲れ様でした ご利用くださいまして 誠に 角 通り 正面 ラッシュ すし詰め 身動き 空く 増し 感心 ますます 深刻 悲観 どんどん 事情

14 / 46

ファンクション用語 空間

A 何先生のお部屋はどちらでしょうか。

B 四階です。エレベーターを降りですぐ前に事務室があります。何先生のお部屋はその右隣りです。 参考:

前 後 上 下 内 中 外 内側 外側 裏 表 隣り 横 わき そば 向い 隅 外れ 端 斜め 読解文

日本の交通

日本では、産業の発達とともに交通も発達してきました。鉄道が初めて開通したのは明治維新から四年後の一八七二年、東京と横浜の間でしにが、その後わずか五十年ほどで、ほとんどの都市や町には鉄道ができました。そして、長い間、産業の発達のために役立ってきました。

自動車は一九一〇年ごろから作り始めました。当時はアメリカから輸入した部品を組み立てて作っていましたが、その後、日本の自動車製造技術が進み、一九三五年ごろから国産車が増えていきました。そして、一九六〇年代から始まる高度経済成長期には自動車が急速に増え、日本は車社会の時代に入りました。

もちろん、交通の発達とともに、いろいろな問題もでてきました。事故の増加、騒音、大気汚染、交通渋滞などが深刻化しています。また、大都市での朝夕の満員電車も問題になっています。 単語

産業 発達 鉄道 開通 明治維新 横浜 僅か 都市 自動車 当時 輸入 部品 組み立てる 製造 国産車 年代 高度経済成長期 急速 車 増加 渋滞 深刻化 大都市 朝夕 満員

第七課 誕生日

前文

昨日は中国に来てからはじめての誕生日でした。それで、パーティーを開いて友達を招待しました。友達がたくさんお祝いに来てくれました。特に、留学生別科の蔡先生も来てくださったので、とても嬉しかったです。

友達からいろいろなプレゼントをもらいました。佐藤さんは中国のきり紙をくれました。周さんたちからもらったパンダのおもちゃはとてもすばらしい物で、まるで本物のようです。蔡先生から中国の万年筆をいただきました。

友達がいろいろ手伝ってくれたので、ほんとうに助かりました。王さんはパーティーの司会をしてくれました。佐藤さんは部屋を貸してくれました。趙さんには記念写真を撮ってもらいました。蔡先生にはご挨拶をしていただきました。ほんとうに楽しい誕生日でした。 会話

王:みなさん、こんばんは。これから中山さんの誕生日を祝うパーティーをはじめます。今日は留学生別

科の蔡先生にもきていただきました。さえ、みなさん、まず中山さんの誕生日のために、乾杯しましょう。

皆:乾杯。

周:中山さん、お誕生日おめでとうございます。これは私たちからのプレゼントです。たいしたものじゃ

ないんですが、お祝いにと思って。どうぞ。

中山:どうもありがとうございます。こんなことしてくださらなくてもよかったのに。 周:どうぞ開けてみてください。

中山:ああ、すばらしいパンダおもちゃですね。まるで本物のようですね。 周:気に入ってくれるといいんですけど。

中山:とても気に入りました。みなさん、お忙しいのに、私の誕生日を祝ってくれてどうもありがとうご

ざいます。

趙:さあ、一緒に記念写真を撮りましょう。

中山:ええ、この写真は家族にもぜひ見せてやりたいのです。 (翌日)

中山:昨日は、私の誕生日でしたよ。王さんがお知らせしませんでしたか。

王:ええ、急用ができたため、行くことができなかったんです。お誕生日おめでとうございます。

15 / 46

中山:ありがとうございます。李さんが来てくれたらもっとよかったのに、残念でした。 李:パーティーはどうでしたか。

中山:ええ、とても楽しかったですよ。友達がたくさん来てくれました。 李:パーティーは何時に始まりましたか。 中山:七時十分前に始まりました。 李:何時に終わりましたか。

中山:九時十分すぎに終わりました。

李:友達からお祝いの品物をもらいましたか。 中山:はい、いろいろなプレゼントもらいました。 李:佐藤さんは何をくれましたか。

中山:佐藤さんは中国切り紙をくれました。 李:ジョンさんには何をもらいましたか。

中山:ジョンさんにはアメリカ切手をもらいました。 李:アルンさんは何をくれましたか。

中山:アルンさんはイギリスの絵葉書をくれました。

李:ピエールさんは。

中山:ピエールさんはアルンさんと同じように絵葉書をくれました。

李:同じものですか。

中山:いいえ、違うものです。

李:周さんたちは何をくれましたか。 中山:パンダのおもちゃをくれました。とてもすばらしいもので、まるで本物のように手足が働きますよ。 李:そうですか。留学生別科の蔡先生も来てくださいましたか。 中山:ええ、蔡先生も来てくださいました。

李:先生は何かくださいましたか。

中山:先生には中国の万年筆をいただきました。

李:中山さんは親切な友達がたくさんいていいですね。

中山:ええ、友達がたくさん来てくれてほんとうに嬉しかったです。 李:友達は何か手伝ってくれましたか。

中山:ええ、みんながいろいろ手伝ってくれたので、ほんとうに助かりました。 李:王さんは何をしてくれましたか。

中山:王さんはパーティーの司会をしてくれました。 李:佐藤さんは何をしてくれましたか。

中山:佐藤さんは自分の大きな部屋を貸してくれました。 李:魯さんは何をしてくれましたか。

中山:魯さんは食器を借りてきてくれました。

李:趙さんは何をしてくれましたか。

中山:趙さんは私たちのために記念写真を撮ってくれました。 李:蔡先生も何かしてくださいましたか。

中山:蔡先生にはご挨拶をしていただきました。 李:陳さんには何をしてもらいましたか。

中山:陳さんには歌ったり踊ったりしてもらいました。

李:パーティーが終わってから誰に先生を送ってもらいましたか。 中山:高さんに送ってもらいました。

李:ところで、中山のネクタイはすてきですね。

中山:ええ、これは東京の姉が誕生日のお祝いに送ってきてくれたのです。 李:お姉さんは中山さんによくいろいろなものを送ってくださいますか。 中山:ええ、姉はとてもやさしくしてくれます。 李:お父さんはどんなことをしてくださいますか。

中山:父は毎月お金を送ってくれます。

李:お母さんはあなたにどんなことをしてくださいますか。

16 / 46

中山:母は私のために好きな食べ物を送ってくれたり、着る物の世話をしてくれたりします。 李:あなたはお母さん何か手伝ってあげますか。

中山:あまり手伝いませんが、たまに部屋の大掃除を手伝ったり、買い物を手伝ったりします。 李:お父さんにも何がしてあげますか。

中山:父もあまり手伝いをしませんが、たまに車で会社まで送ったり、駅まで迎えに行ったりします。 李:弟さんや妹さんには何かしてあげますか。

中山:旅行に行った時、弟や妹にはお土産を買ってきてやります。 李:いいお兄さんですね。

単語

開く 祝い 別科 蔡 切紙 周 まるで 本物 手伝う 助かる 司会 趙 中山 おめでとうございます 翌日 急用 残念 ジョン アルン 絵葉書 ピエール 陳 送る 高 すてき やさしい 世話をする 大掃除 お土産 ファンクション用語

距離・面積

A 日本の面積はどのぐらいですか。

B 約三十七万七千六百平方キロメートルです。

A 日本の海岸線は長いですか。

B ええ、日本は北東から南西にかけて約三千キロメートルの細長い島国で、その海岸線は三万三千キロメートルにもなります。 参考:

メートル センチメートル ヘクタール アール 立方メートル リットル 読解文

両親の銀婚式

今日は私たちの両親の銀婚式です。父と母が結婚してから二十五年経ちました。私たち子ども三人は心から両親を祝ってあげたいと思います。弟と妹は何かすばらしいおくりものをあげようと言っています。私は旅行の切符をあげたいと思います。

両親が結婚したころは、まだ世の中はそれほど豊かではありませんでした。苦しい生活の中で私たち三人を丈夫に育ててくれました。私が大学に入ったのは両親のおかげです。両親の青春時代は大変だったそうです。「十分に勉強ができなかった」、「外国語なども習わなかった」と、両親はよく言います。 今日のお祝いはとても有意義でした。子どもたちからプレゼントをもらって両親は大変喜びました。そして涙ぐんでいました。父は皆に記念のアルバムをくれました。それから、皆でいろいろなことを話したり、歌を歌ったりしました。母が珍しくバイオリンを弾いてくれました。両親の二十五年の結婚生活は多くのことを教えてくれました。 単語

銀婚式 ころ 世の中 苦しい 丈夫 育てる おかげ 青春 十分 有意義 涙ぐむ バイオリン 弾く

第八課 外国語の勉強

前文

李さんはよそから上海に来た人です。はじめのころは上海語がぜんぜん話せませんでしたが、その後はだんだん話せるようになりました。

彼はいま、日本語を習っていますが、まだ上手には話せません。それから、日本語の新聞はだいたい読めますが、手紙はまだ上手に書けません。そこで、沢田さんに日本語教えてもらおうと思っています。 沢田さんは中国語を八か月ばかり習いましたけれど、まだ、それほど上手ではありません。やさしいことは中国語で言えますが、電話はまだかけられません。中国語の放送もよく聞き取れません。よく聞き取れるようになるために、彼は毎朝、中国語の放送を聞いています。

沢田さんはレポートを作成する時に、いつも日本から持ってきたワープロを使っています。李さんは、ワープロはまだ打てません。ですから、沢田さんに教えてもらおうと思っています。 会話

沢田:李さん、あなたは上海語が話せますか。

李:私は雲南省から上海に来たもので、はじめのころは上海語がぜんぜん話せませんでしたが、いまでは

だいぶ話せるようになりました。

17 / 46

沢田:李さんは北京語もできますか。 李:ええ、北京語もできます。

沢田:北京語と上海語と、どちらが上手ですか。

李:どちらも大して上手じゃありませんが、北京語のほうが上海語よりすこし上手話せます。 沢田:外国語では、どんな言葉はできますか。 李:日本語ができます。

沢田:日本人と会話ができますか。

李:できますが、あまり上手には話せません。

沢田:日本語の勉強で一番の苦労した点はなんですか。

李:何と言っても、漢字の読み方ですね。日本で日常普通に使われている、いわゆる。「常用漢字」はどのぐらいですか。

沢田:千九百四十五字ぐらいです。李さんは字引を引かないで、日本語の新聞が読めますか。 李:はい、字引を引かなくても日本語の新聞はだいたい読めます。 沢田:日本語で手紙の書くこともできますか。 李:書けます。でも、上手には書けません。

沢田:英語はどうですか。

李:英語はすこししかできません。いま、テレビ講座で英語を習っています。

沢田:初級ですか、それとも中級ですか。

李:中級です。沢田さんはきっと英語も中国語もお上手でしょう。 沢田:英語はだいたいできますが、中国語がまだあまりできません。

李:そうですか。ちょっとお願いがあるんですが、お暇な時に、日本語を教えていただけませんか。 沢田:いいですよ。李さんも私に中国語を教えてください。 李:ええ、でも、上手には教えられませんよ。

沢田:私も同じですよ。週に一度ぐらい私の寮へ来られますか。 李:ええ、行けます。

沢田:毎週金曜日にしましょうか。

李:金曜日は授業があるので行けませんが、土曜日の午後なら行けます。 沢田:じゃあ、土曜日の午後にしましょう。よろしくお願いします。 李:こちらこそ。沢田さんは中国語をどのぐらい習っていますか。 沢田:八か月ばかり習いました。けれども、まだだめです。 李:中国語の勉強で一番苦労した点は何ですか。 沢田:何と言っても、「四声」ですね。 李:言いたいことは言えますか。

沢田:はい、やさしいことなら言えます。 李:中国語で電話がかけられますか。 沢田:いいえ、まだかけられません。 李:買い物は一人にでできますか。

沢田:はじめのころは一人でできなかったので、友達に何回もつれて行ってもらったのですが、今では一

人で行けるようになりました。

李:タクシーやバスには一人で乗れますか。

沢田:タクシーには一人で乗れるようになりましたが、バスはまだ一人では乗れません。 李:中国語の放送は聞いてわかりますか。

沢田:まだよく聞き取れません。よく聞き取れるようになるために、毎朝、中国語の放送を聞いています。そして、できるだけ中国語で中国の方と話すようにしています。 李:中国語の新聞を読んでいますか。

沢田:いいえ、漢字ばかりなので、とても読めません。漢字は難しいですね。

李:そうですね。レポートを書く時はきっと大変でしょう。

沢田:いいえ、レポートはそれほど大変じゃありません。ワープロを使っていますから。 李:そうですか。沢田さんはワープロを持っているんですか。

沢田:ええ、日本から持ってきたんです。李さんはワープロが打てますか。

18 / 46

李:いいえ、タイプなら打てますが、ワープロは打てません。ワープロは難しいでしょう。 沢田:いいえ、ワープロはとても使いやすいですよ。 李:でも、慣れるまでだいぶ時間がかかったでしょう。

沢田:そうでもないですよ。二、三週間練習すれば使えるようになりますよ。 李:そうですか。今度私にも教えてくださいませんか。

沢田:ええ、喜んで。ところで、日本語学部には、ワープロの教室がありますか。 李:ええ、あります。

沢田:学生はワープロを自由に使うことができますか。

李:いいえ、授業の時は先生の指導のもとに使えますが、普段が使えません。 沢田:じゃ、私のワープロを貸してあげましょう。

李:どうもありがとうございます。沢田さんは中国語と英語のほかに、どんな外国語ができますか。 沢田:スペイン語とロシア語がすこしできます。 李:外国語の勉強が好きですか。

沢田:ええ、外国語の勉強が大好きです。

李:外国語のほかに、どんなことが好きですか。 沢田:いろいろ。 李:例えば?

沢田:スポーツでは水泳が好きです。 李:どのぐらい泳げますか。

沢田:二千メートルぐらい泳げます。李さんは何には好きですか。 李:ギターが好きです。 沢田:弾きるんですか。 李:はい、弾けます。

沢田:歌も歌えますか。

李:ええ、そのほど上手じゃありませんが。カラオケの曲もよく歌います。 沢田:そうですか。今度交歓会や忘年会でぜひ歌ってください。 李:ええ、そのときに披露しましょう。 単語

よそ 沢田 やさしい 聞き取る 作成 打つ 雲南省 者 だいぶ 大して 苦労 点 所謂 常用 字引 引く 講座 初級 中級 だめ 四声 連れる タイプ 自由 指導 スペイン ロシア 水泳 メートル ギター カラオケ 曲 交歓会 忘年会 披露 ファンクション用語 定義

A これは『外国語』という月刊誌です。 B 月刊誌とは何のことですか。

A 月刊誌というのは毎月一回出る雑誌のことを指します。 B なぜ『外国語』というんですか。

A 外国語大学の雑誌ですから、『外国語』と名付られました。 読解文

課長の悩み (一)

今年の四月に、課長になりました。はじめは、とても嬉しかったですが、このごろは、ちょっと…。課長になってから、前より残業が多くなりました。部下が仕事をしているのに、私だけ、先に帰れませんから。休みの日も、「課長の仕事が、ちゃんとできるだろうか?」「部下を、うまくコントロールできるだろうか。」などと考えて、すこしも、疲れが取れません。最近、夜も眠れないんです。ベッドに入ってから、二時間も三時間も眠れないことが多いんです。それで、朝早く起きられません。朝食もあまり食べられません。新聞もあまり読めないんです。読むと、頭が痛くなって…。会社に行くのがつらくなりました。

(会社員・鈴木文雄)

(二)

19 / 46

鈴木さんは、とてもまじめな方だと思います。たしかに、課長の仕事は、大変だろうと思います。でも、人間は、一人で、何もかもすることはできません。部下に、仕事をまかせることも必要です。そして、休み日には、スポーツをしたり、散歩をしたり、いい音楽を聞いたりしてください。そのうちに、リラックスできるようになります、それでも、疲れが取れなければ、お医者さんに相談してください。

(友人)

単語

課長 悩み 部下 ちょんと うまい コントロール 疲れ 眠る つらい まじめ 何もかも 任せる そのうち リラックス

第九課 体験を話す

前文

日本語科の王先生は授業には熱心だし、学生には親切だし、みんなから尊敬されています。先生の会話の授業ではいつも活発なやり取りが行われています。李さんは一年生の時に、王先生に教わってことがあります。彼は勉強の態度がまじめで、成績がよかったので、王先生によく誉められました。でも、同級生と喧嘩をして、叱られたこともありました。

喧嘩と言えば、李さんも横山さんもことものころ、よく兄弟喧嘩をしました。しかし、李さんも横山さんも大人になってからは兄弟と仲がよくなり、お互いに助け合うようになりました。

上海の町では、いつも交通が混雑しているので、李さんは二度もひどい目にあいました。一度は後の人に押されて、手にけがをしてしまい、もう一度は人に足を踏まれて、血がたくさん出てしまいました。ひどい目と言えば、横山さんも、一度はすりに財布をすられ、もう一度は悪者に襲われたそうです。 会話

横山:日本語科の王先生は学生たちに尊敬されていますね。

李:ええ、王先生は授業には熱心だし、学生には親切だし、みんなからとても尊敬されています。 横山:李さんは王先生に教わったことがありますか。

李:ええ、あります。一年生の時に日本語の発音と会話を教えていただきました。会話の授業ではいつも

活発なやり取りが行われていました。 横山:王先生はよく学生を誉めますか。 李:ええ、成績がよかったら誉めます。

横山:李さんも王先生に誉められたことがありますか。

李:ええ、あります。勉強の態度がまじめで、成績がよかったというので、誉められました。 横山:叱られたことがありますか。 李:ええ、叱られたこともあります。 横山:何で叱られたのですか。

李:同級生と口喧嘩をして叱られました。 横山:どうして口喧嘩をしたんですか。

李:ある日、掃除したばかりの教室に紙くずを散らかすので、私がきれいに掃けと言ったら生意気だと言

ったんです。それで、口喧嘩になってしまいました。 横山:教室を散らかしたりするのはよくありませんね。

李:ええ、でも、私も悪かったんです。言葉使いが乱暴だったので、彼は怒ってしまったんです。 横山:丁寧に言えば、喧嘩にならなかったかもしれませんね。

李:ええ、でも、次の日に仲直りしてお互いにそれからは喧嘩をしないことにしました。横山さんは喧嘩

をしたことがありますか。

横山:喧嘩といえば、子どものころ、兄弟喧嘩をずいぶんしました。弟と妹をいじめてばかりいると言って、よく母に叱られました。今でも、ときどき昔のことが思い出されます。李さんは兄弟がありますか。

李:はい、あります。

横山:何人兄弟ですか。

李:私を入れて三人です。子どものころ、兄によくだまされたり、殴られたりしました。

横山:でも、兄弟喧嘩をして叱られるのは、たいていお兄さんのようですね。

李:ええ、兄の方がいつも両親に叱られていました。私は末っ子だったから、特に甘やかされていたらし

20 / 46

いんです。横山さんはいま弟さんと妹さんをよく可愛がっているでしょう。

横山:ええ、高校生になる前までは、いつも喧嘩をしていましたが、高校の時、父に死なれて、暮らしが

大変困ってしまいました。そのときから弟と妹に勉強を助けてやったりして、可愛がるようにな

りました。李さんもいまお兄さんと仲がいいでしょう。

李:ええ、私たちも大人になってからは、一度も喧嘩をしたことがありません。 ……

横山:おや、李さん、どうしたんですか。あなたのその手の傷は。 李:この傷ですか。

横山:そうです。ずいぶんひどい傷ですね。

李:ええ、このあいた、バスに乗ろうとしたとき、後から押されてころびました。これはそのときの傷です。

横山:それは危なかったですね。

李:ほんとうですね。上海のバスは込み合いますから気をつけないと大変なことになります。私がけがを

したのはこれで二度目です。

横山:前にもけがをしたことがありますか。

李:ええ、前には、バス中でだれかに足を踏まれました。ちょうどそのとき、サンダルを履いていたので

血がたくさん出て、しばらくは歩けませんでした。それに、その日、帰る途中、大雤に降られてほんとうに困りました。

横山:それはひどい目にあいましたね。

李:ええ。ところで横山さん、あなたは何かひどい目にあったことがありますか。

横山:ええ、ありますよ。まだ日本にいたころのことなんですけど、込んだ電車の中ですりに財布をすられました。

李:そうですか。それは災難でしたね。まったく油断ができませんね。ほかに、何か怖い目にあったことがありますか。

横山:怖い目ですか。 李:ええ。

横山:ありますよ。ある日、私は一人で郊外をドライブしているときに、ヒッチハイクをしている若い

二連れを乗せたんです。そうしたら、なんと、それは悪者だったんですよ。 李:ええ!それで?

横山:ええ、ナイフを突きつけられて、あり金を全部取られてしまったんです。 李:ええ、はじめ、怪しいと思わなかったんですか。

横山:とてもそういうふうには見えませんでしたからねえ。 李:そうですか。ほんとうに危なかったですね。

横山:ええ、それからは、知らない人は絶対に乗せないことにしました。 単語

尊敬 活発 教わる 態度 成績 誉める 同級生 喧嘩 叱る 横山 兄弟 仲 助け合う 混雑 目に遭う 後 踏む 血 すり 財布 掏る 悪者 襲う 口げんか 紙くず 散らかす 掃く 生意気 言葉づかい 乱暴 怒る 仲直り いじめる 思い出す 騙す 殴る 甘やかす 可愛がる 高校生 死ね 暮らし 傷 ころぶ 込み合う サンダル それに 大雤 災難 まったく 怖い ドライブ ヒッチハイクふたり連れ 乗せる なんと 突きつける 有り金 怪しい ファンクション用語 プレゼント

A このたびは大変お世話になりました.これはつまらないものですが、どうぞ受取ってください。 B いいえ、それには及びません。

A いや、ほんの気持ちだけです。どうぞご遠慮なく。 B では、遠慮なくいただきます。 読解文

姥捨ての話

あるおばあさんが息子に背負われて山の中へ捨てられに行くとき、何度も木の枝を折って道に捨てました。そのわけを息子に尋ねられて、おばあさんは「お前が帰るときの 道しるべだ。」と言いました。そう言

21 / 46

われて、息子は涙を流し、またおばあさんを背負って家へ帰りました。

これは日本の昔話です。もちろん今ではこんなことはありません。昔の日本には、貧しい百姓のあいだに、「姥捨て」という風習がありました。貧しく老人を扶養することができないから山に捨てたのだそうです。これと似た話は「楢山節考」という小説にも書かれています。

日本は戦後、大きな発展を遂げましたが、今、老人問題などいろいろな社会問題が生まれ、人々から大きな関心がもたれています。日本では「恍惚の人」ということばがよく使われます。これはぼけた老人という意味で言われています。もともとは小説の題名です。老人問題は若者を含めて私たちみんなの生きがいの問題ですから、よく考えなければならないと思います。

単語

姥捨て 息子 背負う 捨てる 何度 木 枝 訳 道しるべ 涙 昔話 貧しい 百姓 風習 扶養 似る 楢山節考 戦後 遂げる 関心 恍惚 惚ける 題名 若者 含める 生きがい

第十課 春休み

前文

試験で疲れてしまった李さんと王さんは春休みを利用して、どこかへ遊びに行くことを相談しました。王さんは中国一の盆栽園と言われる植物園へ行こうと提案しましたが、李さんは、そこは遠すぎると言って賛成しませんでした。相談した結果、広くて、景色のいい動物園へ行くことにしました。

李さんは、その日、自転車で行く方が楽しいと言いましたが、王さんはこの間、自転車に乗ってけがをしたので賛成しませんでした。それで、二人はバスで行くことにしました。

王さんは帰りに妹におみやげを買ってあげたいと思っています。李さんはおみやげなら、動物のおもちゃの方がいいと王さんに勧めました。

会話

李:王さん、春休みはどう過ごすつもりですか。

王:そうですね。毎日本を読んでばかり入ると詰まらないから、どこかへ行ってのんびりしたいですね。

私は今度の試験で疲れてしまいました。

李:試験といえば、私も嫌になってしまいました。本当にのんびりしたいですね。どこかいいところはありませんか。

王:久しぶりに公園へ行きたいと思っていますが、李さんはどうですか。

李:公園なら私も行きたいです。公園には丘や池や美しい花壇があって散歩にはいいですね。でも、人

がいっぱいだったらいやですね。 王:そうですね。中国一の盆栽園と言われる植物園はどうでしょう。あそこなら遊びに来る人も尐なくて、

静かだそうですよ。それに珍しい草や花や木なども見られるので、勉強にもなりますね。 李:しかし、あそこはちょっと遠すぎますよ。バスの乗り換えが多くて二時間はかかるでしょう。もう尐し近ければいいのですかね。

王:じゃあ、動物園はどうですか。あそこなら、植物園ほど遠くないでしょう。 李:ああ、動物園ならいいですね。あそこは広くて、景色もいいですね。 王:それに、パンダなど、珍しい動物もたくさん見られるでしょう。

李:そうですね。じゃ、動物園にしましょう。

王:留学生の山崎さんを誘って見ませんか。この前、中国語の試験が終わったら一緒に公園へ行く約束し

ましたので。

李:でも、今度、留学生の旅行計画があるから、一緒に行けないと言っていましたよ。 王:そうですか。留学生たちはどこへ行くんですか。 李:たしか黄山でしょう。

王:そうですか。残念ですね。では、動物園へはいつにしますか。 李:春休みの最初の日、金曜日にしたらどうでしょうか。 王:金曜日なら、私も都合がいいんですか。 李:それなら、金曜日朝出かけて、夕方が帰ることにしましょう。 王:あなたは一日遊ぶつもりですか。

李:ええ、行くなら一日ゆっくり遊びましょうよ。

王:そうですね。一日なら動物も全部見られますね。じゃ、一日遊びましょう。

22 / 46

李:動物園へ行ったら写真をたくさん撮りましょう。王さんは写真を撮れますか。 王:ええ、はじめは撮れませんでしたが、今はなんとか撮れるようになりました。 李:カメラは持っていますか。 王:ええ、持っています。 李:高級カメラですか。

王:いいえ、たいしたものじゃありません。

李:私がカラーフィルムを用意しておきましょう。

王:いいんです。この前、友達から一本もらいましたから、それを使いましょう。たいして上手じゃないんですけど、写真のことは私に任せてください。

李:じゃ、お願いします。ところで、もし、雤が降ったらどうしますか。 王:雤だったら行ってもしかたがないからやめましょう。 李:天気がよければいいですね。

王:木曜日の夜、天気予報を聞いておきましょう。

李:私は新しい自転車を買ったばかりですから、自転車で行く方が楽しいのですが。 王:いや、自転車はやめましょう。

李:どうしてですか。

王:この間、自転車で市内へ行ったんですが、途中でけがをしてしまったんですよ。

李:どうしてけがをしたんですか。

王:交差点で道を渡ろうとしたら、トラックに衝突してしまったんです。 李:危ないですね。

王:ほんとうに危なかったですよ。そのとき、ころんで後から来た車にひかれそうになったんです。 李:そうでしたか。まあ、助かってよかったですね。

王:ええ、それで、それからは遠いところへは自転車で行かないようにしています。

李:そうですか。じゃ、バスで行きましょう。ところで、動物園へはどう行ったらいいでしょう。ずいぶ

ん長い間行かないので、忘れてしまいました。

王:まず、七十番バスで魯迅公園まで行きます。そこで二十一番トロリーバスに乗り換えて、それから、静安寺でまた五十七番バスに乗り換えればいいです。

李:じゃ、出発は何時にしますか。

王:七時十分前にしたらどうですか。

李:いいですよ。七時ごろ出かければ八時半に着けますね。 王:ええ、一時間半あれば十分です。 李:どこで待ち合わせましょうか。 王:大学の正門でどうですか。

李:いいですね。正門ですぐ七十番バスが乗れますね。

王:ええ、それから、私は帰り妹に何かプレゼントを買ってやろうと思っているんですが。 李:誕生日ですか。

王:そうなんです。来月の一日なんですが。お祝いには何がいいでしょうか。

李:プレゼントなら動物のおもちゃがいいでしょう。

王:そうですね。そのほうが喜ぶと思いますね。どこで買ったらいいでしょうね。

李:動物園にできたばかりのおみやげ店があって動物のおもちゃを揃えているそうですよ。それに、そこ

の動物のおもちゃはまるで本物のようだそうですよ。 王:そうですか。じゃ、プレゼントは動物のおもちゃにしましょう。 李:弁当は持って行きますか。

王:そうですね。むこうで買おうと思えば買えますが、ちょっと高いでしょう。 李:それに、込んでいるから、いくら待っても買えない時もありますね。 王:じゃ、それぞれ自分で用意しておきましょう。 李:そうしましょう。 単語

盆栽 植物 提案 賛成 景色 この間 勧める 詰まらない のんびり 丘 花壇 計画 確か 黄山 何とか カメラ 高級 カラー フィルム しかたがない 交差点 渡る トラック 衝突 ひく まあ 魯迅 静安寺 来月

23 / 46

揃える 弁当 ファンクション用語 よろこぶ

男 どうぞ、これは私からのプレゼントです。 女 まあ、すてき。

男 気に入ってくれればいいですが。

女 とても気に入ったわ。まあ、こんな嬉しいことはありません。 男 そうですか。本当によかった。 読解文 桜前線

桜前線という言葉を聞いたことがありますか。

日本の春を代表する花は何といっても桜でしょう。人々は春が近づくと、桜の咲く日を予測したり、友達とお花見に行く日を約束したりします。

ところで、日本は南から北へ長く伸びている島国です。九州、四国、本州、北海道ではずいぶん気温の差がありますから、桜の咲く日も尐しずつ異なっています。九州の南部では、三月の末頃咲きますが、北海道では五月の初め頃咲きます。このように約四十日もかかって、日本列島を南から北へ花が咲いていく様子を線で表したものが桜前線といわれます。

単語

桜 前線 代表 近づく 予測 島国 九州 四国 本州 北海道 気温 差 異なる 南部 日本列島 様子 線

第十一課 本を借りる

前文

李さんはクラスの読書発表会で読書感想文を発表するために、今適当な本を捜しているところです。授業に出ながら、読書感想文を書くのはちょっと大変ですが、李さんにとっては、かえってそのほうが刺激になっていいみたいです。彼は図書館へ本を返しに行く山本さんに会いました。山本さんの借りた本は『言葉と文化』という本で、日本人らしい発想という視点から日本語と日本文化との関わりを書いたものです。李さんはいい本だと考え、翌日、図書館へ行ってその本を借りました。

王さんも読書感想文を書こうと思っているところです。彼は李さんに、いい本を教えてほしいと言いました。それで、李さんは『言葉と文化』という本を貸してあげました。ところが、数日後、王さんは、日本人らしい発想はわかりにくいと言ってその本を李さんに返しました。 会話

李:山本さん、どちらへ行きますか。

山本:あ、図書館です。本を返しに行きます。 李:どんな本ですか。 山本:『言葉と文化』という本です。

李:どんなことが書かれていますか。

山本:日本人らしい発想という視点から日本語と日本文化との関わりが書かれています。 李:おもしろいですか。

山本:ええ、李さんも読んで見たらどうですか。とてもいい本だといわれていますよ。 李:そうですか。じゃ、私もあした、図書館へ行って借りて読みましょう。 山本:よかったら貸しますけど。

李:あ、どうもありがとうございます。でも、やっぱり自分で借ります。ゆっくり読みたいですから。 山本:まだ、読書感想文が何かですか。

李:ええ、今、適当な本を捜しているところです。

山本:そうですか。授業に出ながら、読書感想文を書くのは大変でしょう。 李:ええ、でも、かえって、そのほうが刺激になっていいみたいですね。 山本:そうですか。じゃ、がんばってください。 李:ええ、がんばります。

(翌日、図書館で)

李:すみません、ちょっとお願いします。

24 / 46

係:はい、何ですか。

李:日本語の本を借りたいんですが。 係:どうなん本ですか。

李:『言葉と文化』という本ですが。 係:三番の棚を見てください。

李:はい、ありがとうございます。三番の棚には、どんな本がありますか。

係:語学の本もあれば、文化や文学の本もあります。

李:そうですか。捜して見ます。あ、ありました。お願いします。この本を貸してください。 係:はい。学生証は持っていますか。 李:はい、あります。

係:では、カードに書いてください。 李:どう書きますか、教えてください。

係:まず左の線に日付を書いてください。それから右の線にあなたのサインをしてください。 李:はい、これでいいですか。

係:ちょっと見せてください。はい、これで結構です。 李:何冊まで借りられますか。 係:一人五冊です。

李:じゃ、後四冊借りられますね。何日まで借りられるんですか。

係:貸出し期間は二週間です。再来週の金曜日までに返してください。 李:はい、わかりました。金曜日までに返します。 係:汚くしないように気をつけてください。

李:はい、わかりました。ほかにどんなものは借りられますか。

係:ビデオテープは二巻まで借りることができます。カセットテープは五巻まで借りられます。 李:どうもありがとうございました。では、失礼します。 (教室で) 王:李さん。

李:ああ、王さん。何ですか。

王:今度、私も読書感想文を発表したいと思っています。それで、何かいい本を教えてほしいんですが。 李:そうですね。…この本はどうですか。『言葉と文化』という本ですけど。 王:どこから借りてきたんですか。

李:図書館から借りてきたんです。読んで見ませんか。

王:はい、ぜひ。

李:じゃ、持っていってください。

王:どうも。いつまで借りられますか。

李:あ、読みが終わったらすぐ返してください。 王:じゃ、四、五日で返しますから。 (数日後)

王:李さん、これ、どうもありがとうございました。 李:やあ、もう読んでしまいましたか。

王:いいえ、まだ読み終わっていないんですけど、あまり長くなるといけないので返します。 李:ああ、そうですか。難しいんですか。

王:ええ、日本人らしい発想って、私たちには理解しにくいみたいですね。

李:ああ、そうかもしれませんね。ところで、王さんは語学よりも文学の方が好きだと聞いていますが。 王:ええ。

李:愛読書は何ですか。

王:好きな小説はいっぱいあって、どれって言えないんですけどね。そうですね。漱石の作品が好きですね。

李:漱石って?

王:日本の明治時代の有名な作家夏目漱石ですよ。 李:そうですか。あの、どんな作品が有名ですか。

25 / 46

王:例えば、この『わが輩は猫である』とか。

李:おもしろい題名ですね。もう読み終わりましたか。 王:いいえ、今読んでいるところです。

李:読みが終わったらちょっと貸してください。 王:あ、これ友達のです。 李:あ、そうですか、じゃ、結構です。

単語

読書 発表会 感想文 発表 返す 山本 らしい 発想 視点 かかわり 数日 やっぱり 語学 文学 学生証 日付 サイン …冊 貸出し 期間 再来週 ビデオテープ カセットテープ 巻 愛読書 作品 作家 夏目漱石 わが輩は猫である ファンクション用語 許可

学生 すみません、図書館の書庫には自由に入ってよろしいですか。 係 本学の教員と大学院生に限り書庫に入ることを許可します。

学生 そうですか。閲覧室の参考書は自由に使ってもかまいませんか。 係 ええ、結構です。どうぞ、ご自由にお使いください。 読解文

人はなぜ本を読むか

かつて読書は、文化的な生活を求める唯一の方法だった。本しかなかったから、教養も暇つぶしもみんな本でやっていた。だから、よく本を読んだ。でも、現在では、暇つぶしをしたいと思ったら、本でなくても映画もあれば、マンガもある。CD音楽を楽しむということもできる。 確かに本は、その機能の多くを他のメディアに譲った。それでも、なお本が強く持っている機能がある。すなわち、考える力を広げたり、深めたりする作用が強い。テレビ人間は、物知りだが、「どうして」「なぜ」という問いかけには弱い。

諸君たちは、これから長い人生を考えるときに、読書を自分の人生にどう位置づけるかもよく考えてみよう。 単語

かつて 文化的 求める 唯一 教養 暇つぶし マンガ CD 機能 メディア 譲る なお すなわち 広げる 作用 物知り 問いかけ 諸君 人生 位置づける

第十二課 日本語の授業

前文

日本語の試験は昨日終わりました。試験の形式は学生に日本語の文書を翻訳させたり、日本語で短い作文を書かせたりする筆記試験と、会話をさせたり、録音を聞いて日本語で答えさせたりする口頭試験でした。 李さんのクラスは今、江先生が教えています。江先生はとても優しい方で、学生にとても丁寧に教えます。まず学生に聞かせたり、絵を見ながら言わせたりします。それから、本を読ませたり、漢字を書かせたり、質問に答えさせたり、短文を作らせたりします。まだ、ときどき、おもしろい話をして学生を喜ぶせたり、冗談を言って笑わせたりします。

青木さんは日本人留学生で、将来、日本へ帰って、中国語の教師なりたいと思っています。彼は江先生を尋ねて、授業のやり方についていろいろ教えていただきました。そして、将来、自分も江先生のように中国語を上手に教えたいと思っています。 会話

青木:李さん、ねむそうですね。夕べは徹夜でもしたんですか。

李:いいえ、徹夜はしませんでしたが、だいぶ遅くまで起きていました。

青木:そうですか。それで疲れた顔をしているんですね。夕べは勉強でしたか。

李:ええ、試験は昨日終わりましたけど、今までに習った単語や文型など整理して見たんです。 青木:もう大分勉強したでしょう。

李:ええ、整理して見たら、ずいぶんあるので驚きました。 青木:単語はどれぐらいありましたか。

李:初め一〇〇〇ぐらいと思ったら、一五〇〇もありました。

26 / 46

青木:李さんのクラスは今どの先生が教えているんですか。 李:江先生が教えてくださっています。 青木:江先生はどんな方ですか。

李:江先生はとてもやさしい方で、私たちを自分の子どものようにかわいがってくださいます。 青木:あなたの方は先生を困らせることはありますか。

李:ええ、宿題を怠けたり、いたずらをしたりして、先生を困らせることがあります。まだ、先生に断らずに学校を休んで先生を心配させることもあります。

青木:先生を困らせたり、怒らせたり、心配させたりしてはいけませんね。

李:ええ、私たちもいけないと思っています。これからは、先生を困らせるようなことをやめて、先生を

喜ばせるようなことをやりたいと思っています。 青木:ところで、今度の試験は難しかったですか。

李:ええ、ちょっと難しかったのですが、だいたいできたようです。

青木:それはよかったですね。どんな形式の試験でしたか。

李:やはり筆記試験と口頭試験です。筆記試験では日本語の文書を翻訳させられたり、日本語で五百字ほ

どの短い作文を書かされたりしました。 青木:口頭試験は難しかったでしょう。

李:普通の会話はそれほど難しくなかったのですが。録音を聞いて日本語で答える問題はなかなか難しかったのです。早くて、よく聞き取れませんでした。

青木:それは難しそうですね。江先生は普段親切に教えてくださいますか。

李:ええ、わからないことがあるとわかるまで、とても親切に、丁寧に教えてくださいます。その熱心な

仕事ぶりに本当に感動させられます。 青木:江先生はどのように教えますか。

李:初めにきのう教えたところを私たちに聞かせたり、絵を見ながら言わせたりします。それから、本を読ませたり、漢字を書かせたり、質問に答えさせたり、短文を作らせたりします。

青木:新しい言葉はどう教えますか。

李:まず新しい言葉を使って、私たちに聞かせながら理解させます。それから、黒板に書いて、いろいろな例をあげて、私たちがわかるまで、新しい言葉の意味を説明してくださいます。

青木:授業中は中国語を使いますか。

李:いいえ、授業中はみんな日本語で話します。中国語はあまり使いません。先生も中国語を使わず、日

本語だけで教えてくださいます。 青木:江先生はあなた方におもしろい話をしてくださいますか。

李:ええ、ときどきおもしろい話をして、私たちを喜ばせてくださいます。また、ときどき冗談を言って

私たちは笑わせます。

青木:そうですか。江先生の教え方は本当に上手ですね。私は将来日本に帰って中国語の教師になるつも

りですから、ぜひ一度江先生を尋ねて、外国語の授業についていろいろ教えていただきたいと思っています。

李:あしたは授業がありますから、江先生はきっと大学にいらっしゃるに違いありません。

(翌日)

青木:江先生の授業は学生に大変喜ばれているそうですが、先生はどのように教えるのでしょうか。 江:まず学生に聞かせます。 青木:何度も聞かせますか。

江:もちろん、何度も繰り返して聞かせます。それと同時に、同じことを何度も言わせてみます。 青木:学生に真似をさせるのですか。

江:そうです。正しく言えるようになるまで何度も何度も言わせます。 青木:みんな一緒に言わせますか、それとも一人一人に言わせますか。 江:一緒に言わせることもあれば、一人一人に言わせることもあります。

青木:正しく言えない学生がいたらどうしますか。

江:まずあせらないようにと言ってやります。そして、どうして正しく言えないかを説明してやります。それから、また何度も練習させます。

青木:正しく言えるようになったら、次にどんなことをやらせますか。

27 / 46

江:次に読ませたり、書かせたりします。 青木:単語の意味はどう教えますか。

江:まず絵や写真や実物などを使っておもしろく、楽しく勉強させます。その後、適当な例をあげたりして、意味をわからせるようにしています。

青木:日本語を中国語に訳させたり、中国語を日本語に訳させたりしますか。

江:訳させる練習はあまりやっていません。その代わり、問いを出して、それに答えさせる練習をやっています。

青木:答えは口で言わせますか、紙に書いて答えさせますか。

江:口で言わせることもあれば、紙に書いて答えさせることもあります。 青木:学生は先生の言うとおりによく勉強しますか。

江:みんなまじめな学生ばかりですから、何をやらせても私の言うとおりによくやります。その熱心な勉

強ぶりには本当に感心させられます。 青木:授業中、学生はよく質問しますか。 江:ええ、よく質問します。この前、「だ」と「である」の違いを質問されました。わからないところが

あったらすぐ質問するようにと、私は普段学生に言ってあります。 青木:おかしい質問をされることはありませんか。 江:ありますね。この間、張という学生に、日本語はなぜズボンを着ると言わないのかと質問されました。中国語をそのまま日本語に訳して考えているのですね。 青木:先生は学生を叱ることがありますか。

江:あります。この前、王という女子学生が宿題を怠けたので、厳しく叱りました。そうしたら泣いてし

まって、ずいぶん困りました。 青木:学生に泣かれると本当に困りますね。ところで、先生は授業中、ときどき冗談を言って、学生を喜

ばせるそうですね。 江:ええ、ときどき冗談を言って学生を笑わせます。また、ときどきおもしろい話をして喜ばせてやりま

す。

青木:先生は本当に授業がお上手ですね。将来、日本へ帰って中国語を教えるときに、私も先生のような

授業をして見たいと思います。今日はいろいろ教えてくださってどうもありがとうございました。

単語

形式 短い 作文 筆記試験 口頭 江 短文 冗談 笑う 眠い 夕べ 今まで 文型 整理 怠ける いたずら 断

る 字 感動 黒板 例 いらっしゃる 繰り返す 同時に 真似 あせる 実物 訳す その代わり 問い 口 紙 おかしい 女子学生 泣く ファンクション用語 区分

A 教科書の第二冊はいくつの単元に分けられていますか。 B 四つの単元に分けられています。

A 各課はどんな構造を成していますか。

B 各課は前文、会話、ファンクション用語、解説、読解文、練習という構造をなしています。 読解文

外国語の習得と自転車の乗り方

外国語の上達の道はコミュニケーションの体験を積み重ねることである。これを説明するために、外国語の習得は自転車の乗り方を覚えるのと同じだという比喩がある。つまり、自転車に乗れるようになるためには、自転車の構造や原理などをいくら学習しても無駄で、ともかくサドルに跨って。ペダルを踏んでみなければならない。外国語も同じように、その言語の文法構造などをいくら学習しても、それだけで話せるようにはならない。話せるようになるには、ともかくその言語を使ってみなければならない。つまり、コミュニケーションをしてみなければならないということである。

この比喩はいくつか条件をつければ、正しいように思われる。まず、自転車乗りについては、自転車の構造の知識はほとんどまったく役に立てたないが、外国語の習得については、文法などの知識は不可欠ではないが持っていれば、習得が大幅に容易になると思う。

単語

習得 上達 コミュニケーション 積み重ねる 比喩 構造 原理 無駄 ともかく サドル 跨る ペダル 条件

28 / 46

つける 不可欠 大幅 容易

第十三課 敬語

前文

今朝、学校へ来る途中、馬先生にお会いしました。馬先生は毎朝六時ごろお目覚めになります。起きられてから新聞をお読みになったり、ラジオをお聞きになったりしますが、朝はお忙しいので、新聞は簡単に目を通されるだけで、ラジオは天気予報とニュースを聞かれるぐらいだそうです。七時ちょっと前に家を出られます。学校へはトロリーバスでご出勤になるけれども、途中、二回も乗り換えなければならないので、とても不便です。

馬先生は今日の授業で、日本語の敬語についていろいろ教えてくださいました。午後、私は教員室に先生をお訪ねし、『日本語ジャーナル』という雑誌をお借りしようと思いました。この雑誌には、先生が書かれた『敬語を使い方』という文書が載っています。私はそれを読みたかったのです。 会話

(学校へ来る途中で)

李:先生、おはようございます。

先生:李さん、おはよう。

李:先生はいつもこの時間にご出勤なさいますか。 先生:ええ、いつもこの時間に学校へ来ます。 李:先生は毎朝何時にお目覚めになりますか。 先生:毎朝六時ごろ起きます。 李:お早いですね。

先生:起きてから、どんなに忙しくても太極拳を十分間ほどやります。

李:それで先生はご丈夫なのですね。先生はご出勤前に新聞をお読みになりますか。

先生:時間がないので、簡単に目を通すだけです。社説や重要な記事は学校から帰ってじっくり読むこと

にしています。

李:先生のお宅は何という新聞をお取りになっていますか。 先生:私の家では、「人民日報」と「文匯報」を取っています。 李:朝、ラジオを聞きになりますか。

先生:支度をしなければなりませんから、聞くのは天気予報とニュースぐらいです。 李:何時ごろお宅を出られますか。 先生:七時ちょっと前に家を出ます。 李:それでは、朝はお忙しいですね。 先生:ええ、朝はとても忙しいですよ。

李:学校へは何にお乗りになってご出勤なさいますか。 先生:トロリーバスで来ます。 李:どこでお乗りになりますか。 先生:家の近くで乗ります。

李:乗り換えがありますか。

先生:ええ、二回も乗り換えなければならないので、とても不便です。 李:どことどこでお乗り換えですか。

先生:静安寺と魯迅公園前で乗り換えます。

李:ちょうど出勤時間ですから、大変込むでしょうね。

先生:ええ、いつも満員で、身動きもできません。それに押されたり、足を踏まれたりして散々です。特に年寄りや婦人の方が気の每です。

李:それは大変ですね。先生はご出勤のたびに切符をお買いになりますか。 先生:いいえ、定期券を持っていますから。

李:お宅を七時ちょっと前に出られると、何時ごろ学校をお着きになりますか。

先生:トロリーバスに乗っている時間が四十分ほどですから、学校に着くのは八時十分前です。 李:先生は遅刻なさいませんか。

先生:遅刻しないように注意していますけれども、途中、事故が起ったり、満員バスで何台も待たされた

29 / 46

りすると、たまり遅刻してしまうこともあります。

李:そうですか。ああ、もう、学校に着きましたね。それでは、失礼します。 先生:では、まだ。 (教員室で)

李:先生、失礼します。

先生:はい、どうぞ。何ですか。

李:先生は今日何時ごろお帰りになりますか。

先生:四時ごろ帰ろうと思っています。まだ時間がありますから、お茶でも入れましょうか。 李:お茶なら私がお入れいたしますから、先生はどうぞおかけください。 先生:どうもありがとう。

李:ちょっとお聞きしたいことがありますが、よろしいですか。 先生:ええ、いいですよ。

李:今朝、教室で先生が教えてくださった敬語のことについてお訪ねしたいのです。 先生:どんなことですか。

李:日本語では、どんな時に敬語を使うのでしょうか。

先生:話し相手が目上の人であったり、話題の中に出てくる人が尊敬すべき人であったりすると、日本語

では敬語を使います。敬語にはいくつかの型があって、それに よって敬意の程度を表すことができるのです。

李:しかし、私は敬語の使い方を知っているのによく間違えるんです。どんな点に気をつけたらよろしい

でしょうか。

先生:まず尊敬語と謙譲語の区別、それから聞き手や話の中に出てくる人に対する話し手の表す気持ちなどですが、詳しいことは前に「敬語の使い方」という文書に書きました。

李:何にお書きになったんでしょうか。

先生:「日本語ジャーナル」という雑誌です。 李:先生は第何号に発表されたんでしょうか。

先生:第何号が忘れましたが、もう二年以上前です。

李:それ雑誌をお借りできるでしょうか。

先生:いいですよ。今家に置いてありますけれど、いつほしいのですか。 李:なるべく早いほうがいいのですが。 先生:それなら明日持ってきましょう。

李:お願いします。先生は明日同じ時間にご出勤ですか。 先生:ええ、いつもの時間に来ます。

李:あ、四時になりました。もう先生のお帰りの時間ですね。お忙しいところをお邪魔して申し訳ありません。

先生:どういたしましで。

李:大きな荷物がおありですね。お持ち帰りになるのですか。 先生:ええ、持って帰ります。

李:それでは、停留所まで私がお待ちいたしましょう。 先生:それはどうもありがとう。 単語

敬語 馬 目覚める 目を通す 出勤 不便 教員室 ジャーナル 載る 太極拳 社説 重要 記事 じっくり お宅 新聞を取る 人民日報 文匯報 散々 年寄り 婦人 気の每 定期券 遅刻 起こる 台 相手 目上 話題 型 敬意 程度 尊敬語 謙譲語 区別 聞き手 話し手 第何号 以上 なるべく あす 申し訳ない ファンクション用語 効用

医者 どんな具合ですか。

患者 注射の効き目で熱が下がりましたが、まだ頭が痛いんです。

医者 そうですか。では、この薬を飲んでください。この薬はこの病気によく効きます。 患者 どうも、ありがとうございます。

医者 でも、スポーツは健康に一番よいですから、よく体を鍛えてください。

30 / 46

患者 はい、わかりました。 読解文 敬語の使い方

日本語の敬語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語があります。尊敬語は話し相手や話題の人に対して、尊敬の気持ちを表す敬語です。話題の人や、その人に属する物、事、その人の行為、状態について言う場合に用います。尊敬語にはいくつかの型があり、それによって敬意の程度を表すことができるのです。謙譲語は、話し手が聞き手に対して、自分、自身、または話題になっている自分の身近な者、例えば家族や親しい仲間などの行為を謙遜して言う言い方の敬語で、話し手側(家族、仲間など)を話題の人にするときに使われる場合が多いので、尊敬語と取り違えないように、特に注意して話さなければなりません。丁寧語は、話題の人の行為を尊敬して言い表したり、謙遜して言い表したりするのと違って、物事を丁寧に言うことで相手に敬意を表すことばです。また、物事について上品に、やさしく言い表す場合にも用いられます。

以上、敬語について説明してきましたが、敬語は、時と場合によって使い分けないと、かえって相手に失礼になることもありますから、気をつけて話しましょう。 単語

丁寧語 対する 属する 行為 状態 用いる 自分自身 身近 仲間 謙遜 取り違える 言い表す 物事 上品 使い分ける

第十四課 日本の先生を迎える

前文

李さんは日本からいらっしゃる田中先生のために、平和ホテルへ電話をかけて、部屋を予約しておきました。

間もなく、田中先生は上海においでになりました。田中先生は十年ほど前に、一度上海を訪問なさったことがありますが、その間に、改革・開放で上海は大きく変わりました。上海の町並の大きな変化に、田中先生はびっくりなさいました。 会話

(フロントへの電話)

フロント:はい、平和ホテルでございます。

李:日本から来る人のために宿泊の予約をしたいんですが。 フロント:はい、いつのご予約ですか。 李:五月一日から四日まで三泊です。

フロント:何名様でいらっしゃいますか。 李:一名です。

フロント:シインのお部屋でよろしいでしょうか。 李:はい。結構です。

フロント:いま、お調べいたしますので、尐々お待ちください。 李:はい。

フロント:お待たせしました。お取りできますので、お名前と連絡先とお電話をお願いします。 李:名前は田中秀雄、連絡先は国際貿易大学で、電話は531-1900です。 フロント:当日、お客様が何時ごろお着きでございましょうか。 李:多分、昼十二時ごろだろうと思います。

フロント:はい、承知いたしました。では、お待ちしております。ありがとうございました。 (空港で)

李:あの、失礼ですが、田中先生でいらっしゃいますか。 田中:はい、そうです。田中秀雄です。

李:私は国際貿易大学日本語科のもので、李と申します。

田中:あ、そうですか。わざわざ出迎えに来ていただいておそれ入ります。

李:よこそういらっしゃいました。先生のご来訪を心からお待ちしておりました。

田中:やあ、上海を訪問できて、私も大変嬉しいです。

李:これから、先生のお世話をさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

31 / 46

田中:こちらこそ。いろいろお手数をかけると思いますが、よろしくお願いします。 李:では、ホテルへ参りましょう。どうぞ、こちらの車へ。 田中:どうも。

(車の中で)

李:先生は朝が早かったので、さぞ疲れでしょう。 田中:いいえ、それほど疲れていません。

李:途中いかかでしたか。

田中:ええ、好天に恵まれて、とても快適でした。

李:そうですか。それは何よりでした。ところで、先生は、上海は初めてでいらっしゃいますか。

田中:いいえ、十年ほど前に、一度上海に来たことがありますが、そのときは確か今の空港じゃなかったように思います。前のは小さい感じでしたか。

李:おっしゃる通りです。この国際空港は数年前拡張工事をして新しくできたものです。

田中:そうですか。なかなか立派なものですね。ところで、ここは上海のどの方角に当たりますか。 李:西の方にあります。車は今東に向かって走っています。 田中:ホテルまでだいぶありますか。

李:このスピードですと、約四十分ぐらいかかります。

田中:李さん、このあたりは新しい高層ビルが多いようですね。

李:ええ、このあたりは改革・開放のに基づいて作った虹橋開発区で、貿易会社、銀行、ホテルなど

がたくさんあります。

田中:そうですか。上海の町並はずいぶん変わりましたね。

李:ええ、ここから市の中心に入ります。車は今メーンストリートの南京路を通っています。 田中:両側の建物はすばらしいですね。何の建物ですか。 李:北側が上海センターで、南側が上海展覧館です。

田中:ここからはすごい人込みですね。

李:ええ、ここはちょうど南京路の真ん中です。右手に見えるのは公園と地下鉄の駅で、左手に見えるの

は国際ホテルや第一デパートです。 田中:ああ、そうしますと、この道をまっすぐ行くと、バンドですね。

李:よく覚えていらっしゃいますね。先生のお泊まりになる平和ホテルはバンドのすぐそばです。 田中:そうですか。いいホテルをとっていただいてありがとうございます。ところで、報道によりますと、

黄浦江の東は浦東新区といって、目覚ましく発展しているそうですね。 李:よくご存じですね。浦東新区は特別開発区で、あさってご案内したいと思います。今では河底トンネ

ルや南浦大橋、楊浦大橋などができて、黄浦江を渡るのがとても便利になりました。平和ホ

テルの向こう岸にあるオリエント・パールのテレビ塔はアジアで一番高いそうです。

田中:東方の真珠ですか、すばらしい名前ですね。上海はだんだん世界の一流の近代的な国際大都心にな

りますね。 李:ええ、そのためにみんながんばっています。さあ、ホテルに着きました。どうぞ、こちらへ。 (フロントで)

フロント:いらっしゃいませ。

田中:あのう、お部屋を予約した田中秀雄ですが。

フロント:ちょっとお待ちくださいませ。ただいま調べてみます。はい、ございました。田中秀雄様でご

ざいますね。おそれ入りますが、ここにお名前とご住所とパスポートのなどをお書きく

ださい。

田中:はい、これでよろしいですか。

フロント:はい、よろしゅうございます。お部屋は八〇三号室でございます。右側のエレベーターで八階

までいらっしゃってください。

李:先生、お荷物をお持ちしましょうか。

田中:いいえ、結構です。軽いものですから。

李:では、お部屋でしばらくおくつろぎください。後ほどご連絡いたしますから。 田中:どうもありがとうございました。それでは、後ほど、まだ。 単語

32 / 46

平和 予約 間もなく 改革 開放 町並 びっくり フロント ござる 宿泊 シイン 調べる 田中秀雄 貿易 ゼロ 空港 出迎える よこそういらっしゃいました 来訪 手数をかける 参る さぞ 好天 恵まれる 快適 何より おっしゃる 数年 拡張 工事 方角 当たる 向かう 走る スピード 高層 ビル 基づく 虹橋開発区 銀行 市 メーンストリート 両側 上海センター 展覧館 人込み 右手 見える 左手 バンド 報道 黄浦江 浦東新区 目覚しい ご存じ 特別開発区 河底 トンネル 南浦大橋 楊浦大教 岸

オリエント・パール アジア 東方 真珠 一流 近代的 ただいま パスポート エレベーター 寛ぐ 後ほど ファンクション用語 承諾

宋 李さん、田中先生に講演をたのんで、承諾をいただきましたが、先生の講演を録音していただけませ

んか。 李 あっ、いいですよ。承知しました。お引き受け致します。 宋 時間は明日の午後ですが、ご都合はいかがですか。 李 ええ、結構です。お任せください。 読解文

先生への手紙

拝啓 ごぶさたいたしました。 その後お変わりございませんか。

さて、このたび今年の大学入試合格の発表があり、僕も北京大学日本語科に入学が決まりました。 七月以来、ずいぶん気がかりな毎日を送ってきた僕にとって、これほど嬉しいことはありません。これも全く先生から大学入試の心構えと、学習の指導をしていただいたおかげだと、心から感謝しております。 三年間の高校生活を終り、この九月の初めから、また新しい学生生活に入ることになりましたが、先生のお教えを忘れずに、さらに頑張っていきたいと思っております。これからもよろしくご指導くださいますよう、お願い申し上げます。

末筆ながら先生のご健康をお りいたします。 では大学入試合格のご報告まで。 敬具 八月二十五日 李明 張栄華先生 単語

拝啓 さて このたび 入試 合格 決まる 以来 気がかり これほど 心構え 感謝 さらに 申し上げる 末筆ながら 報告 敬具 李明 張栄華

第十五課 会社での実習

前文

李さんは経済学科の学生ですが、実習のために、ある日本の貿易会社で面接を受けました。面接はそれほど難しくなかったのですが、実習はちょっと大変でした。

お客様は会社にとって大切なので、丁寧に忚対しなくてはいけません。また、言葉使いにも十分注意しなければならないのです。例えば、社外の人に社内の人のことを言うとき、敬称を使う必要はありません。 電話忚対もかなり難しいようです。電話忚対の基本的なポイントは相手の名前や会社名を復唱・確認して間違いの内容ように用件を聞き取り、名指しされた人に伝えることですが、まず、挨拶の言葉を忘れてはいけません。電話は相手の顔が見えないので、特に丁寧に、親切に忚対するように心がける必要があります。 会話 (面接)

李:失礼します。

係:どうぞ、座ってください。お茶でも入れましょうか。 李:どうぞ、おかまいなく。 係:お名前は。

李:李建と申します。

係:大学で何を勉強していますか。 李:経済を勉強しています。

33 / 46

係:実習の内容について知っていますか。 李:いいえ、詳しく教えてほしいんですが。

係:こちらは日本語を使う仕事ばかりですが、日本語はどのくらいできますか。

李:今習っているところですから、あまり上手じゃありません。仕事はどんなものがありますか。 係:翻訳もあれば、通訳の仕事もあります。 李:翻訳と通訳ってどんな仕事ですか。

係:通訳は、いろいろな資料を中国語か日本語に翻訳したりする仕事で、通訳はお客さんを接待したり、

事務の手伝いをしたりする仕事です。 李:通訳としてどういう点に注意すべきですか。 係:やはり、マナーと言葉使いですね。

李:私見たいに日本語があまり上手じゃない者でも通訳になれますか。 係:努力すればできるでしょう。

李:すぐれた通訳になるには、どのぐらいかかりますか。

係:人によって違いますが、たいてい三年はかかります。ところで、大学が遠いですか。 李:ええ、ちょっと遠いですが、遅刻しないように頑張ります。 係:仕事は大事ですから、断らずに会社を休んではいけませんよ。 李:はい、わかりました。

係:李さんはどうしてここへ来て実習したいんですか。

李:大学に入るうちに、ぜひ一度実習をして、日本語らしい日本語を勉強したいと思ったのです。 係:実習した後、どうするつもりですか。

李:大学にもどって、将来、優れた通訳になれるように、引き続き勉強したいと思います。

係:そうですか、わかりました。来週金曜日までに李さんの仕事を検討しておきますから、土曜日にもう

一度こちらへ来てください。 李:はい、どうもありがとうございました。失礼します。 (実習一)来客への忚対 客:失礼いたします。

李:(すぐ立って)いらっしゃいませ。 客:(名刺を出し)私、三井物産の野村と申します。いつもお世話になっております。 李:こちらこそ、いつもお世話になっております。 客:営業部の鈴木課長はいらっしゃいますか。

李:三井物産の野村様でいらっしゃいますね。課長の鈴木でございますか。申し訳ございませんが、鈴木

はただいま、会議中でございますが。 客:あっ、そうですか。じゃ、待たせていただきます。

…… 李:(会議室に入る)失礼いたします。鈴木課長、三井物産の野村様がいらっしゃいましたが…。 鈴木:あっ、そう。じゃ、悪いが、忚接室で十分ほど待っていただくよう伝えてくれ。 李:はい、かしこまりました。

……

李:お待たせいたしました。忚接室へご案内いたします。どうぞこちらへお越しください。(忚接室

前で)こちらでございます(入って上座を示し)どうぞこちらへおかけください。鈴木は十分ほどで参りますので、しばらくお待ちください。 客:はい、どうも、ありがとうございます。 (実習二)電話をかける

交換:はい、お待たせいたしました。三菱商事でございます。

李:私、住友貿易の李と申しますが、営業部の中村課長をお願いいたします。 交換:はい、おつなぎいたしますので、尐々お待ちください。

社員:はい、三菱商事営業部でございます。

李:私、住友貿易の李と申します。いつもお世話になっております。中村課長はいらっしゃいますか。 社員:住友貿易の李様でございますね。こちらこそ、いつもお世話になっております。申し訳ございませ

んが、中村はただいま席をはずしております。五時に戻る予定でございます。おさしつかえがな

34 / 46

ければ、代わりにご用件を承りましょうか。

李:そうですか。では、伝言をお願いできますか。中村課長がお戻りになりましたら、住友貿易の李まで

お電話をいただきたいんですが、電話は539-0768、内線241です。よろしくお願

いいたします。

社員:539-0768ですね、はい、かしこまりました。中村が戻りましたら、李様へお電話するよう

伝えます。

李:恐れ入りますが、お名前をお願いいたします。

社員:失礼いたしました。私、同じ課の佐藤と申します。 李:では、お願いいたします。 ……

社員:課長、先ほど李様からお電話がありました。課長が戻られましたらお電話をいただきたいと言って

いました。 中村:うん、ありがとう。 (実習三)電話を受ける

李:はい、住友貿易営業部でございます。

西村:私、三洋電機の西村と申します。いつもお世話になっております。鈴木課長はいらっしゃいますか。 李:三洋電機の西村様でいらっしゃいますね。こちらこそ、いつもお世話になっております。営業課長の鈴木でございますね。ただいま、かわりますので、尐々待ちください。(鈴木に向かって)課長、お電話です。

鈴木:はい、お電話かわりました。 西村:私、三洋電機の西村と申します。いつもお世話になっております。鈴木課長でいらっしゃいますね。 鈴木:ええ、私です。で、今日は?

西村:実は頃たび、私どもで新製品を開発いたしました。それで一度お伺いしてご紹介したいと思いまして、お電話させていただきました。できれば今週中に伺いした いと思いますが、ご都合がいかかでございましょうか。

鈴木:そうですね。結構ですよ。では金曜日の一時に来ていただけませんか。

西村:はい、かしこまりました。あのう、よろしければ一時間ほどお時間をいただきたいのですが。 鈴木:はい。では、お待ちしております。

単語

実習 学科 面接 忚対 社外 社内 敬称 基本的 会社名 復唱 確認 用件 名指し 座る 李建 接待 事務 優れる 引き続き 検討 来客 三井 物産 野村 営業部 忚接室 越す 上座 示す 三菱 商事 住友 中村 繋ぐ 席をはずす 予定 差し支え かわり 承る 伝言 内線 三洋電機 西村 ども 新製品 開発 ファンクション用語

方法・手段

A ワープロはどんなものですか。

B ワープロは電子計算機を通じて文字などを処理する機器です。私は今このワープロを使って日本語の文

章を作成しています。 A そうですか。ワープロの操作方法をおしえてくださいませんか。

B はい、いいですよ。ワープロはこんな風に操作します。私の言ったとおりにやってみてください。 読解文 つきあい

「つきあい」は仕事の重要な部分です。日本の会社は共同体で、そこに勤める社員は協力し合って仕事をしなければなりません。上司、同僚とは、仕事はもちろん、飲むとき遊ぶときも一緒というのが日本の会社です。日本人はよく会社の人と酒を飲みます。酒を飲んだり、カラオケで歌ったりすることによって仕事のストレスを解消したり、互いのコミュニケーションを深めたりするのです。それによって人間関係がスムーズになれば、結果的には会社によい影響をもたらすというのが、日本的な考え方です。つきあいを断る場合も「ありがとうございます。残念ですが、今日は都合が悪いので、いずれ、また、そのうちに…」と遠まわしに断るほうがいいです。でも、断ってばかりいないで、たまには、つきあったり、本音で語り合うことも必要でしょう。 単語

35 / 46

部分 共同体 上司 同僚 ストレス 解消 スムーズ 結果的 もたらす 日本的 いずれ 遠回し 付き合う 本音

第十六課 東京見物

前文

日本へ訪問研修に来た李さんは小島さんに案内されて、東京見物をしました。東京は日本の政治の中心であるばかりでなく、経済、教育、文化などの分野でも日本の中心地になっています。

皇居は東京の真ん中にあります。東京の市街にはここを中心にくもの巣のように広がっています。霞が関や丸の内、銀座などは都心と呼ばれています。都心には、官庁や大きな会社、銀行などの立派なビルが立ち並んでいて、大勢の人が働いています。一方、新宿、渋谷、池袋などは副都心と呼ばれ、買い物や娯楽の町として栄えています。

浅草は庶民の町として昔から有名です。今でも銀座や池袋などと違って下町の雰囲気にあふれた町といて人々から親しまれています。 会話

小島:李さんは、東京は初めてですか。

李:ええ。東京は日本の首都ですから、日本の政治中心といえるでしょうね。 小島:ええ。そればかりでなく、経済、教育、文化などの分野でも東京は日本の中心地になっていますよ。 李:そうですね。東京都の面積はどのぐらいですか。 小島:二一六六平方キロメートルぐらいです。

李:大都会ですね。人口から言えば、東京は今千二百万人ぐらいでしょう。 小島:ええ、東京全体の人口を外の都市と比べると、そうかもしれません。けれども、二十三区だけなら、そうでもありませんよ。 李:そうですか。

小島:では、地図を見ながら、東京をご案内しましょう。 李:よろしくお願いします。 (皇居とその周辺)

小島:ここが皇居前広場です。 李:広いですね。

小島:皇居は東京の真中にあります。東京の町はここを中心にしてくもの巣のように広がっています。 李:この通りは美しいですね。

小島:ええ、この通は美しい散歩道になっていって、一周すると、一時間半もかかります。 李:ほら、人々がそこでバレーボールやバドミントンをしていますね。

小島:ええ、それは近くの会社や役所で働いている人たちです。毎朝、ここでマラソンをする人も大勢いますよ。

李:そうですか。あそこにバスがたくさん止まっていますね。

小島:ええ、あれは国内外から東京見物に来る人や団体を乗せた観光バスです。ここは一年中、観光客で

にぎわっています。 李:あそこの緑の所はなんですか。

小島:公園です。今の皇居は昔の江戸城の一部にすぎません。後は三つの公園になっています。 李:そうですか。皇居の正門から左手に石造りの大きな建物が見えますね。 小島:あれは国会議事堂です。 (銀座)

李:人が大勢いますね。

小島:ええ、銀座通りには有名なデパートがたくさんあります。 李:銀座のお店の特色は一体何でしょうか。

小島:商品の種類が豊富なことでしょう。銀座のデパートで買えないものはないと言ってもいいくらいです。

李:でも、値段は高いでしょう。

小島:いいえ、そうでもないです。高いものもあれば、安いものもあります。 李:そういえば、銀座は本当に大人の買い物の天国ですね。

36 / 46

小島:そうですね。でも、銀座には子供の遊び場などもあって、買い物ばかりではなく、いろいろ楽しめ

るようになっています。

李:そうですか。ところで、日曜日は人が多くて大変でしょうね。

小島:いいえ、銀座通りは休日になると、「歩行者天国」と言って車が通行止めになって、買い物客など

が道の真ん中をのんびりと歩けるようになっています。 李:そうですか。

小島:そのときは通りにテーブルや椅子が並べられ、露店も出ますよ。人々は公園でも散歩するような気

持ちで、ここへ遊びに来るんです。 李:日曜日の銀座の姿をぜひ一度見たいですね。 (新宿駅を出て)

小島:ここが新宿です。

李:わあ、高層ビルが多いですね。

小島:ええ、みんな二百メートルぐらいあるビルですよ。この中で、新都庁舎が一番高く、新しい新宿の

シンボルになっています。

李:都庁をここに移したんですか。

小島:ええ、霞が関あたり集中している会社や官庁の一部をここに移しました。それは交通の混雑を防ぐ

ためだと言われています。 (浅草)

李:すごい人出ですね。

小島:ええ、浅草は庶民の町として昔から有名で、いつでも人がいっぱいですよ。 李:映画館や劇場などもたくさんありますね。

小島:ええ、ここはいつも大勢の人でにぎわっています。 李:ずいぶん小さなお店が並んでいますね。

小島:ええ、みんなおみやげを売る店ばかりです。

李:そうですか。この町は銀座や新宿とはどこか雰囲気が違いますね。

小島:小さい店が多いし、昔の東京の下町の雰囲気が今でも残っているからでしょう。 李:そうかもしれませんね。ここの雰囲気は上海の豫園とよく似ていますね。 単語

見物 研修 小島 教育 分野 中心地 皇居 市街 くも 巣 広がる 霞が関 丸の内 銀座 都心 官庁 建ち並ぶ 一方 新宿 渋谷 池袋 副都心 娯楽 栄える 浅草 庶民 下町 雰囲気 溢れる 親しむ 首都 東京都 面積 平方 大都会 人口 全体 比べる 区 周辺 広場 一周 バレーボール 役所 マラソン 国内外 団体 観光バス 観光客 賑わう 緑 江戸城 一部 石造り 国会議事堂 通り 特色 一体 豊富 天国 遊び場 楽しめる 歩行者 通行止め 露店 わあ 都庁舎 シンボル 移す 集中 防ぐ 並ぶ 残る ファンクション用語 同情

A どうしたんですか。

B 昨日の台風で家が倒れてしまいました。 A それは大変ですね。

B それに弟が病気にかかりました。 A かわいそうですね。お困りでしょう。 読解文

歴史の町―――京都

京都の町は山に囲まれています。それで、京都は

第十七課 工場見学

前文

研修生は訪問研修の一環として日本の自動車工場を見学しました。まず、工場の作業内容の説明を聞き、それから、現場を見学しました。

この工場は1970年に建てられたもので、今、車のボディーを作り、関連工場から集められた部品を組み立てる作業をしています。工場では、能率的に仕事をするため、コンピュータやロボットが使われ、生

37 / 46

産ラインのコントロールはみんな自動化されています。危険な仕事はほとんどロボットがやってくれるので、ずいぶん働き安くなりました。

日本の自動車製造技術が進むにつれて、自動車の生産量がますます増えてきて、アメリカを初め、多くの国へ輸出されています。 会話

案内係:ようこそ、いらっしゃいました。

研修生:初めましで、どうぞよろしくお願いします。

案内係:こちらこそ、どうぞ、よろしくお願いします。私は案内係の杉村と申します。今日のスケジュー

ルについてですが、まずここで工場の作業内容について説明します。それから、現場へ行って、見学していただきますが、いかがでしょうか。

研修生:はい、お願いします。

案内係:では、見学の前に、この工場の作業内容を簡単に説明します。車には、椅子、タイヤ、エンジン

など、いろいろな部品がありますが、これらはほかの関連工場で作られ、ここに集められます。ここでは、車のボディーを作り、集められた部品を組み立てる作業をします。では、ボディー作りからご案内しましょう。

研修生:この工場はいつ建てられたのですか。

案内係:1970年建てられた工場で、先進的な設備と技術を取り入れています。 研修生:工場の敷地面積はどのぐらいでしょうか。 案内係:敷地面積は五万平方メートルあります。

研修生:工場はどのような仕組みになっているのですか。

案内係:四つの職場と一つの事務所、それから一つの計算機室からなっています。 研修生:そうですか。働いている人が尐ないようですね。

案内係:ええ、能率的に仕事をするために、コンピュータやロボットを使っています。

研修生:工場の生産ラインのコントロールはみんな自動化されているんですね。

案内係:そうです。みんな電子計算機でオートコントロールしています。ほら、こらんください。ロボッ

トが熔接しているところです。 研修生:ロボットが行ったり来たりして、まるで生き物のように働いていますね。

案内係:ええ、私たちもロボットに名前をつけて、子供のように大切にしているんです。このロボットを「桃太郎」というんです。

研修生:そうですか。可愛い名前ですね。あそこに時計のようなものがありますね。あれは何ですか。 案内係:あれはブレーキの性能を調べる機械です。

研修生:そこにトンネルのようなものがありますが、あれは何ですか。

案内係:ああ、あれは、雤が降ったとき、車の中に水が入らないかどうかを調べる機械です。トンネル

の中にシャワーがたくさんついているんです。今ちょうどシャワーテストをしているところです。

研修生:この工場では、何台ぐらいのロボットが使われているんですか。

案内係:全部で百台ぐらいです。今、危険な仕事はほとんどロボットがやってくれるので、ずいぶん働き安くなりました。

研修生:この工場では、一日に何台ぐらいの自動車が生産されているんですか。 案内係:約200台です。

研修生:日本では、一年に何台ぐらいの車が生産されていますか。 案内係:約八百万台でしょう。

研修生:どんな国へ輸出されていますか。

案内係:アメリカを初め、ヨーロッパ、アジアの国々へ輸出されています。車の輸出は日本の輸出総額の

二十パーセントを占めているんですよ。

研修生:日本はいつごろから自動車を作り始めたのですか。

案内係:日本の自動車は1910年ごろ町の中を走るようになりました。当時は外国から部品を輸入して組

み立てるよりしかたがありませんでした。 研修生:国産の自動車はいつごろから増えましたか。

案内係:日本の自動車製造技術が進むにつれて、1935年ごろから国産車が増えてきました。特に、1960

38 / 46

年代から始まる高度経済成長期には、自動車が急速に増え、日本は車社会の時代に入りました。

研修生:あっ、だんだん自動車の形になりますね。

案内係:ええ、ベルトコンベヤーで運ばれる間に尐しずつ組み立てられるんです。 研修生:一台の自動車を組み立てるにはどれぐらいの時間がかかりますか。

案内係:二十分ぐらいです。

研修生:速いですね。ロボットの仕事は正確ですか。

案内係:ええ、ほとんどミスはありません。コンピュータはロボットに作業の手順を教えて起きます。す

ると、ロボットは記憶したとおりにやってくれるのです。 研修生:機械はいつもインプットしたとおりの作業をしますから、人間ように間違いは尐ないでしょうね。 案内係:ええ、その通りです。また、人間と違って、ロボットは疲れたり、気がちったりしませんから…。 研修生:それに何時間も働き続けることができますね。 案内係:そうです。

研修生:でも、ロボットを生産ラインに使うことで、全ラインのスピードが速くなるし、人間の代わりに

ロボットが作業をするから、おそらくだいぶ減員したでしょう。

案内係:それはそうですけど、しかし、それは悪いことばかりとはかぎません。一部の人は新しい技術の開発に取り組んでいます。

研修生:今日は工場を見学させていただいただけでなく、詳しい説明までしていただき、とてもいい勉強になりました。ご親切なご案内どうもありがとうございました。

案内係:いいえ、どういたしまして。機会がありましたら、またいらっしゃってください。 単語

研修生 一環 作業 現場 建てる ボディー 関連 能率的 ロボット 生産 ライン 自動化 危険 生産量 輸出 杉村 スケジュール タイヤ エンジン ら 先進的 設備 取り入れる 敷地 仕組み 職場 計算機室 オートコントロール 御覧 熔接 生き物 名前をつける 桃太郎 ブレーキ 性能 シャワー テスト ヨーロッパ 国々 総額 パーセント 占める 国産 ベルトコンベヤー 運ぶ 正確 ミス 手順 すると 記憶 インプット 気が散る 全 恐らく 減員 取り組む ファンクション用語 残念

A どうしたんですか。 B 試験に落ちたんです。 A それは残念でした。

B もう尐し時間があればできたのに。 A 本当に惜しいですね。 読解文

ロボット導入について

人間にとって、つらい仕事をロボットがしてくれる―――これはまったくすばらしいことだ。それに経営者にとっても、ロボットを使うことでコストが下がり、生産量が増えるのだから、これからもどんどんロボットを使うだろう。

しかし、ロボット導入がいいことばかりとは限らない。ロボットは機械だから、言いつけられた仕事をいかに忠実に、効果的に行っても手加減することを知らない。ロボット の腕にはさまれて死んだ作業員もいるし、電磁波によって暴走したロボットが死亡事故を 起こしたこともある。ロボット導入の一番深刻な問題は企業内の配置転換などで、余剰人員が生じて、失業問題にまで発展していくことだろう。 単語

導入 経営者 コスト 下がる 言いつける 如何に 忠実 効果的 行なう 手加減 腕 挟む 電磁波 暴走 死亡 起こす 企業 内 配置転換 余剰 人員 生じる 失業

第十八課 家庭訪問

前文

日本の社会をよりよく理解するために、李さんは訪日の機会を利用して松本さんの家を訪問しました。 松本さんは今年四十八歳で、ある電気会社で勤めています。子供は二人います。給料は残業手当も含め、月三十五万円ぐらいです。奥さんはスーパーでパートをしています。

39 / 46

日本では、カラーテレビ、洗濯機、冷蔵庫の三つはほとんどの家庭にありますが、生活は苦しいと思っている人がまだまだ多いそうです。それは、物価は年年上がるばかりで、収入はそれに追いつかないからです。それから、住宅問題も大変です。ちょっとしたマンションが何千万円もするそうです。安月給のサラリーマンは二十年から三十年先まで月月ローンを支払わなければなりません。そして、土地の値段が暴騰したので、家はもちろん、マンションやアパートの家賃もとても高くなってきているそうです。それで、サラリーマンにとってマイホームは「高嶺の花」だと言われています。 会話

(玄関で)

李:(チャイムを鳴らす)

松本:はい。どちら様ですか。

李:李と申します。

松本:あ、李さん、今、ドアを開けますから、ちょっとお待ちください。 松本:やー、よくいらっしゃいました、どうぞお上がりください。 李:おじゃまします。 (部屋で)

松本:どうぞこちらへ。 李:失礼します。

松本:今、お茶を入れますから。

李:どうぞおかまいなく。あのう、これ、中国のお菓子です。お口に合わないかもしれませんが、どうぞ、

召し上がってください。

松本:どうもありがとうございます。

李:今日はご家庭のことについていろいろお尋ねしたいんですが、よろしいでしょうか。 松本:どうぞ、何でも聞いてください。

李:失礼ですが、松本さんは今年おいくつですか。 松本:今年四十八歳です。

李:どこに勤めていらっしゃいますか。 松本:電気会社に勤めています。 李:お子さんは何人ですか。 松本:子供は二人います。

李:お給料はいくらぐらいですか。

松本:残業手当でも含め、月三十五万円ぐらいです。税金や社会保険料などが天引きされて、手取りは二

十八万円ぐらいです。 李:奥さんは働いていらっしゃいますか。

松本:家内はスーパーでパートをしていて、一か月に六万円の収入があります。一家の収入は全部で三十

四万円ぐらいです。 李:日本の方は貯金に大変熱心だと聞いていますが。

松本:ええ、それは家を買うため、子供の教育のため、老後のために普段から準備しておく必要があるのです。

李:話によると、カラーテレビ、洗濯機、冷蔵庫の三つは日本の九十九パーセントの家庭にあるそうです

ね。

松本:ええ、車のある家庭も七十パーセントを超えています。 李:みんな、豊かな家庭ですね。

松本:確かに調査によると、年収が百万円以下の家庭はほとんどないようですが、しかし、金持ちと言ってよいがどうか、むしろ、生活は苦しいと思っている人もかなりいるのではないでしょうか。

李:国全体として、物は豊かになったでしょう。

松本:ええ、僕の子供の頃と比べて、本当に物は豊かになりました。

李:しかし、食べる物が高すぎると思いませんか。一回の食事代が千円、コーヒー一杯四百円、小づかい

がすぐなくなってしまうでしょう。 松本:ええ、そうです。僕は給料を全部家内に渡し、その中から六万円小づかいとして貰います。床屋代

が三千円、後、昼食を食べたり、たばこと新聞を買ったり…。たまに、友達とお酒を飲むと、一

40 / 46

万円ぐらいすぐなくなります。

李:松本さんは奥さんに家計を全部任せているんですね。

松本:ええ、結婚して以来ずっと…。物価は年年上げるばかりで、収入はそれほど多くなりません。だから、家内は家庭のためにいろいろと工夫しています。

李:住宅のことについて尐し伺いたいんですが、よろしいですか。 松本:ええ、どうぞ…。どんなことを聞いてもかまいませんよ。

李:このアパートに住んで、もう何年になりましたか。

松本:もう十五年になりました。子供たちも大きくなって、家の中は狭くなってきているから、来年こそは住まいを買おうと決心しましたが…。

李:松本さんは家を建てたくありませんか。

松本:いいえ、マイホームを持ちたいとは思いますが、とてもそんな大金がないから、分譲住宅を買うこ

とにしました。 李:じゃ、庭付きの家を買うつもりですか。

松本:いいえ、そんなつもりはありません。庭付きの家を買うのはちょっと無理ですよ。最近は四千万円

以上もするそうです。マンションなら何とか買えそうですが。ほら、この広告を見てください。駅の近くに分譲マンションがあるんだって。

李:分譲マンションって何ですか。

松本:マンションの一部屋を買ってしまうんですよ。 李:それは高くないんですか。

松本:いやいや、そんなことはありません。サラリーマンの僕にとってはやはり高いんですよ。 李:どのぐらいするんですか。

松本:東京では、ちょっとしたマンションが三千万円もしますよ。安月給のサラリーマンは二十年から三

十年先まで月月ローンを支払うことになりますよ。 李:三十年先だったら定年になるまでずっとローンを支払いっていかればならないんですか。 松本:そうです。だからローン地獄という言葉があるぐらいです。 李:東京では、家を建てることは難しいですか。

松本:はい、最近は土地の値段がしたので、家はもちろん、マンションやアパートの家賃もとても高

くなってきています。都心部の地価は一坪一億円もしますよ。 李:それじゃ、世界で一番高いじゃありませんか。 松本:その通りです。

李:日本では、持ちの家の割合はどのぐらいですか。

松本:そうですね。自営業の世帯は八十パーセント以上が家を持っていますが、サラリーマンが半数以上

が家を借りて住んでいます。

李:サラリーマンが一軒の家を買うのに、年収の七倍ぐらいが必要ですね。

松本:ええ、そうです。ですから、若いときは借家に住んでいて、四十代になって、子供たちが大きくなると、家を買うサラリーマンが多いですね。

李:すなわち、サラリーマンにとって、マイホームは「高嶺の花」ということですね。

松本:その通りです。「衣」「食」に比べて、「住」の面で、日本はまだまだ改善の必要があると思います。 李:今日はいろいろ伺って本当にいい勉強になりました。 松本:まだ、いらっしゃってください。

李:どうも、ありがとうございます。じゃ、今日はこれで失礼します。 単語

より 訪日 松本 給料 奥さん パート 冷蔵庫 物価 年年 上がる 収入 追い付く 住宅 ちょっとした マンション 安月給 月月 ローン 支払う 暴騰 アパート 家賃 マイホーム 高嶺の花 玄関 お子さん 税金 保険料 天引き 手取り 家内 貯金 老後 超える 年収 以下 金持ち むしろ 小遣い 床屋 家計 いろいろと 工夫 狭い 来年 住まい 決心 大金 分譲 つき 一部屋 地獄 地価 坪 億 持ち家 割合 自営業 世帯 半数 軒 倍 借家 衣 食 住面 改善 ファンクション用語 心配

A 弱いましたね。

41 / 46

B 何かあったんですか。

A 弟が重い病気にかかりました。それが心配でなりません。 B そうですか。困りましたね。どうしましょう。 読解文 家計

高野さんは三十九歳、大学を出て十六年目、ある自動車工場に技術者として勤めています。小学生の子供が二人います。

高野さんの給料は先月の場合、残業手当も含め、三十五万八千二百三十円でした。税金や社会保険料などが天引きされ、手取りは二十八万八千二百三十円でした。高野さんの収入は年齢と学歴、家族構成などから見て、特に多くも尐なくもありません。高野さんの奥さんはスーパーマーケットでパートタイマーとして働いていて、一か月に六万円の収入があります。一家の収入は全部で三十四万八千二百三十円です。

食費は八万四千三百円です。住居・光熱費は支出の二九・八パーセントになります。高野さんは去年東京の郊外に三LDK(七六平方メートル)のマンションを二千六百万円で買いました。そのうち、九百万円を貯金全部を使って支払い、残りは銀行などから借りました。銀行などから借りたお金は二十年の間毎月利子をつけて返すことになります。

高野さんの家計は平均的サラリーマンの家庭の特徴をよく示していると言えます。

単語

高野 技術 先月 学歴 構成 食費 住居 光熱費 支出 三LDK 残り 毎月 利子をつける 平均的 特徴

第十九課 歌舞伎と相撲

前文

李さんは日本の友人に誘われて、歌舞伎と相撲を見ました。歌舞伎は江戸時代から始まったもので、今でも日本の代表的な伝統芸能の一つになっています。人気のある出しもの時に、劇場のよい席はいつでも売り切れてしまうそうです。伝統文化としての歌舞伎は決まりが大変多く、一般の日本人にとっても分かりにくいそうです。そして、役者は役者の家の男の子しかなれませんから、伝統的演劇として守ることは優しいことはありません。

相撲は日本の国技で、一年に六場所行なわれます。相撲は人気のある日本の国技だけに、よい席はすぐ売り切れてしまうそうです。相撲の勝負は行司によって判定されます。成績がよければ地位が上がり、負ければ逆に下がり、厳しい勝負の世界と言われています。 会話

(歌舞伎劇場で)

小林:李さんは今まで歌舞伎を見たことがありますか。 李:いいえ、まだ見たことがありません。今日が初めてです。 小林:そうですか。

李:日本の伝統文化はいろいろありますが、その中で、歌舞伎は今でも代表的なものの一つでしょう。 小林:ええ。人気のある出しもの時によい席はいつでも売り切れてしまいますよ。 李:切符は高いですか。

小林:ええ、高いのは一万円以上もするんですよ。

李:ところで、歌舞伎はいつごろから始まったんですか。 小林:江戸時代からです。

李:前に歌舞伎についての本をちょっと読んで見たんですが、役者は男の人だけだそうですね。

小林:ええ、そうです。歌舞伎が始まったころは女の役者もいたんですが、今は男の人だけになりました。 李:男の人なら、だれでも役者になれるんですか。 小林:いいえ、役者の家の子供しかなれません。

李:じゃ、男の子がいなかったらどうするんですか。

小林:養子をもらうという方法もあります。日本の伝統文化を守るのも容易なことじゃありませんね。 李:本当に難しいですね。

小林:今日はおすしを持ってきたんですが、いかがでしょうか。

李:今ご飯を食べたところです。後でいただきます。ところで、観客はお弁当を食べながら、芝居の始ま

42 / 46

るのを待っていたりして、とても楽しそうな雰囲気ですね。

小林:ええ、中にはイヤホーンを耳に当てている人もいるでしょう。これは歌舞伎の解説を聞きながら芝

居を見る物で、日本語のものと英語のものがあります。

李:歌舞伎は日本人にとってもわかりにくいですか。

小林:ええ。歌舞伎には決まりが大変多くて、解説がなければわからないことも多いのです。あっ、幕が

開きました。舞台の左側を見てください。そこは下座といって、歌舞伎の伴奏音楽を演奏すると

ころです。舞台の上では、役者たちによって芝居が進行して行きますが…。

李:役者が見えませんね。

小林:役者は花道から出て来るんです。花道が観客席の中に設けられ、役者の出入りが間近に見られるよ

うに工夫されています。 李:切符を買う時は花道に近い席を選ぶとよいですね。 小林:ええ、そうです。

李:舞台の場面の変化が速いですね。

小林:ええ、歌舞伎の舞台は回り舞台といって、次の場面に素早く移り変われるようになっています。ほ

かに顔の隈取りやかつらなども歌舞伎の特色です。 李:これは中国の京劇とよく似ていますね。 (国技館で)

李:わあ、すごい人ですね。 藤川:ええ、毎日満員ですよ。

李:藤川さん、相撲は好きですか。

藤川:ええ、大好きです。相撲のテレビ放送は毎晩欠かさず見でいますよ。昨日は大関と横綱との対戦でしたが、あれはすごかった。思わず手に汗を握りました。

李:藤川さんはときどき、相撲を見にいらっしゃいますか。

藤川:ええ、好きですから暇が合ったら見物に行きます。 李:相撲はいつもこの国技館で見られるんですか。

藤川:いいえ、一月から十一月にかけで、六場所あって、シーズンごとに興行の場所が変わるんですよ。 李:そうですか。ここは本当にいい席ですね。日本へ来て、相撲が見られるなんて思ってもみませんでし

たよ。こういう席の切符は普通じゃ、なかなか手に入らないでしょう。 藤川:そうですね。人気がある日本の国技だけに、よい席はすぐ売り切れてしまいますよ。

李:そうですか。これほど土俵に近いと、力士の顔もよく見えていいですね。競技は もう始まっていますか。

藤川:いいえ、取り組みは今から始まるところです。

李:派手な着物を着て土俵の上で働き回っているのはどういう人ですか。 藤川:あれは行司です。 李:「行司」とは何ですか。

藤川:「行司」というのは力士の取り組みを見て勝負を判定する人です。 李:どのように判定するんですか。

藤川:力士は立ち上がった以上は、足の裏以外の体のどの部分でも土に触れれば負けです。それから、土

俵から出たら負けです。

李:お相撲さんの地位はどう決めるんですか。

藤川:成績がよければ地位が上がります。もちろん、負ければ逆に下がります。 李:厳しい勝負の世界ですね。ところで、お相撲さんは相撲の前にどうして塩をまくんですか。 藤川:それは昔から伝えられた習慣で、いわゆる「清め」のためです。

李:力士は普通の日本人よりずっと体が大きいですね。

藤川:ええ、力士は身長一七三センチ、体重七十五キロ以上なければいけないそうです。 李:対戦の時、体重の制限がありますか。

藤川:いいえ、相撲はレスリングやボクシングと違って体重制限というものがないから、痩せた力士と山

のように大きな力士が対戦することもあります。 李:そうですか。「百聞は一見に如かず」の言葉どおり、今日はいい勉強になりました。どうも、ありが

とうございました。

43 / 46

単語

歌舞伎 相撲 芸能 決まり 役者 演劇 国技 勝負 行司 判定 地位 負ける 出入り 小林 養子 観客 イヤホーン 解説 幕 舞台 下座 伴奏 進行 花道 観客席 設ける 間近 場面 回り舞台 素早い 移り変わる 隈取り かつら 藤川 欠かす 大関 横綱 対戦 思わず 手に汗を握る 握る 撒く …ごとに 興行 手に入る 土俵 力士 競技 取り組み 派手 動き回る 立ち上がる 足の裏 以外 土 触れる 負け 清め 身長 体重 制限 レスリング ボクシング 痩せる 百聞は一見に如かず ファンクション用語 安心

A 試験はどうだった?

B やっと合格した。ほっとしたよ。

A それはよかったね。

B ええ、ほんとに助かった。やっと気持ちが落ち着いたよ。これでひと安心だ。 A じゃ、今晩のんびりしょう。 B ええ、そうしょう。 読解文

野球

日本人がこよなく愛するスポーツは野球である。

八月に海外に出た人は日本の衛星テレビ放送をとても見だがる。それは甲子園球場で行なわれている高校野球の結果が気になるからだ。家庭では昼間からテレビの前に釘づけになり、地元の高校を忚援する。 日本のプロ野球は十二球団で、セントラルリーグとパシフィックリーグに分かれる。それぞれがペナントを競って百三十試合を戦う。そして両リーグの優勝チーム同士が日本シリーズで戦う。この時は日本中がまるで野球狂になったようで、優勝したチームのオーナーがデパートの場合、大バーゲンセールが展開される。

この人気の秘密は一体何だろうか。野球はビジネスであり、競技であり、見せるスポーツである。そこには集団の中での協力、勤勉、年功序列、メンツなどを重視する日本人社会の特徴がすべて入っているからであろう。

単語

こよなく 愛 海外 衛星 甲子園 球場 気になる 釘付け 地元 忚援 プロ 球団 セントラルリーグ パシフィックリーグ 分かれる ペナント 競う 戦う 両 リーグ 優勝 チーム シリーズ 狂 オーナー 展開 秘密 ビジネス 集団 勤勉 年功序列 メンツ 重視

第二十課 日本訪問の印象

前文

李さんは日本で一か月ほど訪問研修をしました。特に東京見物をして、いい印象を残しました。便利な公衆電話、美しい地下街、よく整備された道路など、近代的な大都会としての東京の一面に驚きました。 もちろん、東京にもいろいろな悩みがあります。まず第一に挙げられるのは住宅問題です。日本全国から人々が首都の東京に集まってくるため、家も土地も足りなくなります。次に交通の問題があります。特に朝夕のラッシュアワーの混雑はものすごいそうです。ほかに、ゴミ処理の問題や自動車の排気ガスなどの大気汚染の問題があります。

日本人のほとんどは中流意識を持っていると言われていますが、実際のところ、物価が高いから生活は苦しいと思っている人もかなりいるようです、教育の面でもいろいろな問題が起こっています。「受験戦争」の問題や中学生の非行の問題などの記事がよく新聞に出ています。 会話

王:李さんは日本から帰ってもう一か月になったでしょう。 李:ええ、時間の経つのは本当に速いですね。 王:どこかに訪日の感想文が発表するでしょう。

李:いいえ、そんなつもりはありません。私にはとてもそんな力はありませんよ。 王:日本訪問の印象はどうですか。

李:そうですね。日本は島国で、北海道、本州、四国、九州の四つの島のほか、四千ぐらいの小さい島か

らなっていますね。それで、山や温泉がたくさんあって、景色のいいところがたくさんあります

44 / 46

よ。

王:東京の印象はどうですか。

李:東京は日本の首都ですから日本の政治の中心といえますね。そればかりでなく、経済、教育、文化などの分野でも東京は日本の中心になっていますよ。

王:そうですか。東京見物をしてどうでしたか、ご感想は。

李:感想といえば、いろいろありますが、まず、驚いたのは公衆電話ですね。 王:どこにも公衆電話があるそうですね。

李:ええ、とても便利ですね。次に驚いたのは地下です。

王:地下鉄ですか。

李:地下鉄だけじゃありません。地下街もとても美しいですね。そこに、商店や喫茶店やレストランなども設けられていて、買い物や憩いの場所としても人々に利用されていますよ。

王:そうですか。東京の道路はどうですか。

李:道路はよく整備されていますね。それで、電車もバスも時刻通りに働き、遅くれることは尐ないよう

です。

王:それはいいですね。

李:ええ、そして、電車やバスが綱の目のように走っていて人々を行きたいところへ運でくれます。 王:東京の人々が困っている問題はありませんか。

李:もちろんありますよ。日本には、東京を始め、人口百万以上の都市が十ぐらいあります。東京の面積

は日本全土の零点五パーセントに過ぎませんが、しかし、全人口の約十パーセントの人々は生活しているのです。これが今起こっているいろいろな問題の主な原因となっています。

王:東京は大都会だけに、問題も多いでしょうね。

李:ええ、まず、住宅問題です。狭いところに大勢の人が住んでいるので、家も土地も足りなくなります。 王:おそらく東京の地価は高いでしょう。

李:ええ、都心部の地価は一坪一億円もするそうです。 王:それは高すぎるんじゃありませんか。

李:ええ、ですから、家はもちろん、マンションやアパートの家賃もとても高くなっていますよ。いったん家を買った以上、一生、月月ローンを支払わなければならない人が多いそうです。

王:話によると、日本では、カラーテレビ、洗濯機、冷蔵庫の三つはほとんどの家庭にあるそうですね。 李:ええ、車のある家庭も七十パーセントを超えていますよ。 王:みんな豊かな家庭ですね。

李:まあ、物の豊かさから言えばそうかもしれませんね。日本人のほとんどは自分が 中流階級に属する

と思っているようですが、しかし、本当にいい暮らしをしていると言ってよいかどうか、むしろ、

物価が高いから生活は苦しいと思っている人もかなりいるのではないでしょうか。

王:そうですか。ところで、東京の交通事情はどうでしょうか。

李:人口が多いから、交通問題も悩みの一つですね。特に朝夕のラッシュアワーの混雑はものすごく、電車に乗れないで、プラットホームに残されることも珍しくありません。

王:東京は車が多いでしょう。すると、自動車の排気ガスなど、大気汚染の問題はありませんか。 李:ありますよ。ひどい場合は、町を歩いていると、車の排気ガスで、頭が痛くなり、目も、のどもおか

しくなりますね。ほかに、ゴミ処理の問題もあります。

王:東京の人口は多いですから、出るゴミの量も大変なものでしょうね。

李:そうです。焼く場所と埋める場所が問題になります。狭い土地に人口が集中している悩みはこんなと

ころにも現れているのですね。

王:日本の教育はどうなっていますか。

李:制度的にはだれでも行きたい大学へ行くことができますが、しかし、大学に入るのにかなりのお金が

必要です。そして、有名な大学を卒業しなければ、一流の会社に入れないというのが現状です。

王:そうすると、一部の有名な大学に志願者が集中するでしょう。

李:そうです。それで試験も年年難しくなります。そして、試験に失敗して二年も三年も浪人する学生が

増えるばかりです。 王:じゃ、いい大学に入るためには小学校の時から塾へ通わなければなりませんね。 李:ええ、「受験戦争」という言葉もあるくらいですよ。

45 / 46

王:教育問題が深刻化するにつれて、社会問題も出て来るでしょう。

李:ええ、最近の新聞を見ると、中学生の非行の問題が多く出ています。深夜、バイクや自動車を乗りま

わす暴走族、それからシンナー遊びなどの記事がよく新聞に出ています。

王:教育はとても重要な問題ですね。ところで、日本と中国では、習慣や文化がいろいろ違うと思います

が、訪日の間に困ったことはありませんか。 李:ええ、それはたくさんありました。中国で日本語を勉強した時、言葉のことについてはいろいろ習い

ましたが、習慣の違いについては全然習わなかったので、日本に着いて、始めの家は失敗ばかりしていました。

王:一体、どんな失敗でしたか。

李:例えば、靴の脱ぎ方も違います。

王:どういう意味ですか。

李:日本では、家の中に入ったとき、靴の先端を家の中の方に向けるのではなくて、履くときに便利なように、玄関のドアの方に向けておくのが礼儀です。

王:そうですか。

李:ホームステイで、日本人と一緒に生活して、日本の習慣が尐しずつわかってきました。

王:まあ、李さんは日本語が上手だから、言葉の面で、おそらく困ったことはないでしょう。

李:いいえ、そうでもないですよ。始めは、日本人の話し方がとても速いので、話がほとんどわかりませんでした。一か月ぐらいしてやっと慣れて、だんだんわかるようになりました。

王:そうですか。

李:大学で習った日本語と実際の日常会話で話される言葉がこんなに違うなんて思っ てもいませんでし

た。日本の人は家の中では、砕けた話をします。先生や知らない人と話をする時は、「です」「ます」という丁寧な言葉を使いますね。

王:そうですか。今日はいろいろ訪日の感想を聞かせていただいてどうもありがとうございました。 単語

印象 公衆電話 地下街 整備 道路 第一 全国 足りる ものすごい ゴミ 処理 排気ガス 中流 意識 戦争 中学生 非行 島 温泉 地下 喫茶店 憩い 時刻 網の目 全土 零点五 いったん 階級 プラットホーム 埋める 現われる 制度的 現状 志願者 浪人 塾 深夜 バイク 乗り回す 暴走族 シンナー遊び 脱ぐ 先端 向ける 礼儀 砕ける ファンクション用語 目的・目標

A 私は今四級の日本語能力試験をめざして頑張っています。 B そうですか。何点を目標にしていますか。

A 四百点を目標にしています。そのために、明日、カセット・デッキを買いに行きます。

B カセット・デッキを買って何に使いますか。

A 日本語の練習に使います。とくに、聴解訓練をするにはカセット・デッキが一番いいと思います。 読解文

巨大ビルの構想

日本の竹中工務店と環境システム研究所が、東京に地上一〇〇〇メートルの巨大ビルを建設する構想を発表しました。東京の空を高度利用することを目的に考えられ、ビルの直径は、地上で四〇〇メートル、頂上部で一六〇メートル、内部は十四層に分け、建物群を内壁に張りつけるものです。全体の延床面積は八〇〇ヘクタールで、東京ドームの一七〇個分に相当します。住宅、事務所、商業施設、学校、劇場、公園、病院、公共機関などを備えた一つの都市です。三万五千人が住み、十三万人が働けます。 工事期間は十四年、建設費は土地代を除いて四兆七千億円かかります。構想を具体化するには、用地の確保、さらに都市機能や人口集中の問題点など、多くの課題があります。しかし、竹中工務店では、「複雑な都市機能が要求されている東京にふさわしいビルで、東京と同じような課題を持つ、上海、メキシコシティなど都市にも忚用が可能だ。などに巨大ビルの実現を働きかけていきたい」と話しています。「高さ一〇〇〇メートルの巨大ビル」が二十一世紀に東京に実現するかもしれません。

46 / 46

因篇幅问题不能全部显示,请点此查看更多更全内容

Copyright © 2019- huatuo0.cn 版权所有 湘ICP备2023017654号-2

违法及侵权请联系:TEL:199 18 7713 E-MAIL:2724546146@qq.com

本站由北京市万商天勤律师事务所王兴未律师提供法律服务